一生楽しむ文章術5 起承転結・糸屋の娘

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本日は「文章術」のお話ですが、
前回は「読書感想文の書き方」ということで、
「『なぜ?』を3回、ぶつけてみる」
という方法を紹介しました、
https://www.kenjabook.com/2022/01/30/

今回はその続きですが、
この「なぜ3回」を、
どのように文章の構造に当てはめていくか?
という話になります。

ようするにこれ「起承転結」なんです。

起……うたい起こし
承……その、うたい起こしを受けて
転……場面や視点を転じ、
結……全体をしめくくる

有名な話がありますね。

大阪本末、糸屋の娘
姉は十六妹は十四
諸国大名は弓矢で殺す
糸屋の娘は眼で殺す

幕末の頼山陽が言ったされる
起承転結の見本……ですが、
よく紹介されるわりに、これをどう生かすのか
わかりにくいですよね(笑)

自分が国語の時間で習ったときも、
まったく理解できなかったと思います。

ちなみに「糸屋の娘」って、
いろんな文学作品になっているんですね。
すべて起承転結にまとまるんだろうか?

実は「なぜ3回」というのは、
一番わかりやすい
「起承転結」のパターンなんです。

起……私が感動したのは、「〇〇」という本です
承……なぜなら「〇〇」には、こんな場面があるからです。
転……この場面で主人公がそれを行なったのには、
どんな意味があるのでしょう?
実はそれは現代になって忘れられている、
こんな思いではないでしょうか?
結……ですから、この「〇〇」という本を、
私は皆に読んで欲しいと思っています。

「読書感想文」というのは、
そもそも「この本はよかったよ」という紹介ですから、
結はこんなメッセージでいいわけです。

例えば、「朝早く起きるべきだ」でも、
「コロナの自粛はやめるべきだ」でも、
それを「結」と考えて「なぜ3回」をやれば、
「起承転結」の文章は簡単にできてしまいます。

いずれにしろ論理的な構成になりますから、
説得力のある文章が簡単にでき上がるわけですね。
よかったら試してみてください!

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