歴史入門11 77年経ってもダメなものはダメ

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

「軍人は誰でも自分の行為の
道徳的側面を多少は考えるものだ。
だが、戦争は全て道徳に反するものなのだ」

こちらは第二次大戦中、
日本本土における無差別爆撃を指揮した
カーチス・ルメイ将軍の言葉だそうです。

戦争自体を決して認めていたわけではない。
ただ作戦の中で、必要とされたことを実行した。
でも、日本政府はこの大将に対し、
のちに叙勲もしているとのこと。
いろいろ考えさせられる歴史ですね。

実は3月10日は、
最も大規模な東京大空襲が行なわれた日から
77年になる記念日だそうです。

この空襲、当時から「非人道兵器」とされていた
焼夷弾(ナパーム弾)が使用され、
8万人以上の死者に
100万人の被災者をだしました。

いま、同じようなことがウクライナで
行なわれようとしている……。

といって日本の場合は、
すでにアジアの各地でこちら側も
多くの都市に被害を与えていた事実があります。

けれども戦争の当事者ではない
子供までを含めた一般人が住む町を攻撃するのは
犯罪行為ではないのか?

当時ですらやはり問題になり、
戦後すっかり日本の導き役になったアメリカに対しても、
多くの人が異議を申し立ててきたわけです

それはそうですよね。
殺される人の大半は、戦争と関係ないのですから。
当事者の士気を低めるために当事者でない人を殺すというのは、
作戦とは言いません。

77年目になるということで
昨日あたりからテレビでは、
77年前の空襲を体験している人々が
ロシアに対する停戦を訴えていました。

くしくもアメリカの大将が言っている
「戦争は全て道徳に反するものなのだ」
というのが真意ですよね。

一生懸命にロシアはいま、
戦闘を正当化する理由を探しているそうですが、
いくらウクライナを悪にしたところで
戦争は「してはいけない」ことなのは
変わらないわけです。

侵攻を止めない限り、
国際社会に何かを認めてもらうことは
できないですよね。

関連記事

ページ上部へ戻る