手が届かないから美しい

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ソメイヨシノが福岡で開花宣言をしたそうですが、
こちらは満開になっていました。

壁の向こうの、ピンクの濃い早咲きの桜。
「カンヒザクラ」とか
「ヒカンザクラ」と呼ばれる桜。

「寒」いうちに咲く、
「緋」色の桜……ということですね。

別名、「台湾桜」とも言われるそうですが、
沖縄などでは、むしろ
「桜と言ったら、こちら」なのだそうです。

東京でも、気づくといろんなところに
早咲きの桜があるのに気づきます。

ちょっと待てば、満開の桜がたくさん咲くのに、
一足先にどうしてもお花見したい。
そんな気の早い人が植えるのですから、
おかげで楽しめる時期が長くなるのは
ありがたいことです。

ただ、この桜、
ご覧の通りに、悲しくも咲いているのは、
「立ち入り禁止」の向こう。

ほんの5メートルくらい先なのに、
様子を見ようと思っても見に行けません。
こんなふうに倉庫越しの
情緒のない風景でしか見ることができない。
寂しいですよね。

早咲きだけではありません。
この壁の向こうは、知る人ぞ知る絶好のお花見スポットで、
飲食こそできませんが、数年前までは
自由に散策することができたわけです。

ところが今は
立ち入ることすらできません。

東京大学医学部附属の研究所であり、
病院でもあるこの施設。
新型コロナが流行してからは
関係者以外の立ち入りが一切、
禁止になってしまっているんですね。
詳しいことはわかりませんが、
治療のためでもあるのでしょう。

けれども多くの人が気軽に庭を見学し、
住民の癒しの場所になっていた地域でもあります。
私にとっては子供のころから親しんだ場所。

この春にはなんとか
開放してくれないかなと、心から思いますね。
桜のすぐ近くからの写真を
ぜひアップさせたいものです。

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