【歴史入門】こんなご時世だから「平和」を祈ってみる

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本日は、久々、車を出して
成田山新勝寺まで行ってみました。

まあ大体、新年になってから1月には必ず
お参りに行っていたのですが、
ここ数年は訪れていません。

なんせコロナになってからは、
県外への移動を控えるよう要請されていましたものね。
3年ぶりか4年ぶりになるのではないか。

でも、ちょうど市川海老蔵さんの
襲名もあるから盛り上がっているかと思えば、
そんなこともありませんでした。
平日もあって、あまり人はいない……。
本格的に観光が始まるのは、これからですかね。

じつは毎回、ここに来ると、
裏側にある広大な公園を散策するのですが、
その最後、丘を登った先にあるのが
「平和の大塔」というものです。

80年代に出来たもので決して古いものではありませんが、
中には大きな不動明王の像があります。
不動明王というのは、
そもそも大日如来の名を受け、
世の秩序を平安に保つ仕事を担っているんだそうですね。

80年代に平和を祈ってできたということは、
当時の冷戦時代を反映していたのでしょう。

平和の実現のため、
当時の各国の元首から集めたメッセージを
タイムカプセルとして保管しているとか。
なるほど、言葉のパワーでもって
世の秩序を動かしていく。
現代の「真言」をちゃんと昔と同じ考え方で
行なっているんですね。

冷戦の延長のような発想で起こっている
今のウクライナの戦争に効けばいいのですが……。

そもそもこの「新勝寺」というお寺も、
平安時代に平将門によって乱された秩序を
祈りでもっておさめようと建てられたお寺だそうです。

基本、朝廷も貴族たちも、
武力でなく、「言葉」でもって平和を維持するのが、
その勤めだったわけです。
といって「戦争をやめなさい」と言って、
素直に「わかりました」と武器を収める反乱者もいませんが、
祈祷のおかげで無事、
平安の経験不足な兵士たちが、
かの将門公を討つことができたわけです。

そういう縁があれば、以後、
武士の時代になる日本では重宝されますよね。
結果、現代でも人気を集める
日本を代表する祈願寺の1つになっているわけです。

効果はあるかわかりませんが、
ぜひ近くに来た折りには、自分のためでなく
世の平和のためにも祈っておきましょう。

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