【歴史入門】戦争を終わらせるには?

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6月6日、歴史上では
「Dデイ」などと呼ばれます。
今から78年前になる1944年、
ナチスドイツが支配するヨーロッパに対し
連合軍による「ノルマンディー上陸作戦」が
決行された日ですね。

古い映画ですが、
「史上最大の作戦」という作品にもなっていました。
実際に200万人の兵士が
フランスのノルマンディー海岸に渡ることになります。

参加した国は、イギリス、アメリカ、カナダ、
オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェー、ギリシャ。
加えて国外で頑張っていた
フランス軍、ポーランド軍、ベルギー軍、オランダ軍、
チェコ+スロバキア軍……と。
世界史の後にも先にも
こんな大規模な戦争における作戦はありません。

ちなみに「Dデイ」と呼ぶのは、
作戦日を決めた
ドワイト・D・アイゼンハワー大統領にちなんでいるということ。
なるほど、苗字の前までを略せば
「D・D」となる。
何だか「ワンピース」の漫画のようですが、
正式な作戦名は「オーヴァーロード作戦」で、
こっちも漫画っぽい。

ともあれ、横暴をはたらいていたナチスドイツに対して、
世界各国が協力し、
強大な防衛線を突破して、反撃への道を切り開いたのが
この作戦でした。

だから子供のころにモノクロだったと思いますが
「史上最大の作戦」の映画を
ワクワクして観た気がします。
半分も理解できなかったとは思うが……。

実際、作戦の2ヶ月後には
パリが解放され、ナチスにされた国々もことごとく解放。
イタリアのムッソリーニが殺害され、
ドイツのヒトラーが自害するまで、
1年もかかりませんでした。

こういうのと比べると、
同じように横暴を繰り返しているロシアに対し、
ただ、「頑張ってね」と
ウクライナへの武器供与をするばかりの世界は、
果たして「これでいいんだろうか」とも
思ってしまいます。

「戦争=悪いこと」であるなら、
もっと思い切って何かをするべきではないのか。

とはいえ、かのノルマンディー作戦も
じつは一番犠牲になったのが
ノルマンディー海岸の民間人だったそうですから、
有効な作戦だったかというと疑問が残ります。

それに加えて、
現代には核のような大量破壊兵器もあるから、
問題は一層難しい。

ただ、現在の戦争は、経済問題に、食糧問題にと、
二国間だけの問題になっていないのも
事実にはなっています。
日本ではニュースすら注目されなくなっていますが、
ここままでは絶対にいけないだろうなぁ。

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