【歴史入門】とげぬき地蔵の秘密

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先日、巣鴨に行く機会があったので、
久しぶりにお参りしてきました。

「おばあちゃんの原宿」とまで言われた
地蔵通りの中心、
「とげぬき地蔵」ですね。

「棘を抜いてもらえますように……」
でも、トゲって何?

伝承では、これ「針」のことだそうなんですね。
毛利毛の女中さんが間違って針を飲んでしまった。
で、治療をする方法もないし、
どうしようかと困っていたのですが、
その際にここのお地蔵さんの姿を描いた
「御影」を飲んでみたそうです。

すると針は吐きだされ、女中さんは助かった。
それからここが「とげぬき地蔵」と
呼ばれるようになったとのこと。

その地蔵さん、
「秘仏」に扱いで見ることができませんが、
そもそもは湯島にあったそうです。
「高岩寺」という、
曹洞宗のお寺が正式な名称ですね。

そこに安置された、
「とげぬき地蔵」も、発端はなかなか
神がかっています。

近くに住んでいた
又四郎さんという武士の奥さんが、
病で瀕死の状態に陥ったときのことです。
お地蔵さんが彼の枕元に立ち、
「自分の姿を描いた紙を1万枚、川へ流しなさい」
と言われます。

なかなか面倒なことを要求しますが、
又四郎さんがその通りにすると、
奥さんの病気が治った……とのこと。

で、現在もそんな御影が庶民の人気となり、
信仰され続けているわけです。

他にも境内には、
患部を洗うと対応する病気が治るという
「洗い観音」もあります。

こうした手っ取り早さがうけているんでしょうね。
暑い中、大勢の方がいらっしゃっていました。
それでコロナとかに感染しなきゃいいけど……。

なかなか楽しい場所ですね。

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