真理を追求した異端者の生涯

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「宣告を申し渡したあなたたちの方が
真理の前に恐怖に震えているじゃないか」

この言葉、423年前に、
ローマで火炙りの末、処刑された科学者にして神学者、
ジョルダーノ・ブルーノさんの言葉だそうです。

時代はコペルニクスやガリレオが
「地動説」を唱えたころ。
ただローマの神学者で思想家でもあった彼は、
見せしめの意味もあって過酷な刑を下された。

彼の死を持って、西洋史では
「ルネッサンス時代の終わり」と
位置づけられています。

しかしながらコペルニクスやガリレオに配れ、
いまいち知名度は薄いブルーノさんです。
でも天才度は彼を凌駕していて、
20代にして古代ギリシャ・ローマから
ユダヤ哲学やアラビア哲学まで
あらゆる古典に通じてしまったとのこと。

それで若くして博士号までもらうのですが、
古代から蓄積されてきた知識を吸収した結果、
ヨーロッパ中世のインチキに気づいてしまったわけです。
「地球は宇宙の中心などではない」
という天動説は、その際たるものでした。

結局は異端扱いされ、
スイスに逃げていたブルーノさんですが、
イギリスやパリには知識を求める声が高まり、
彼は神学者としてロンドンやパリに迎えられます。

しかし彼が40代になるころは、
新しく台頭したプロテスタントに対する反動が起こり、
革命的な思想は危険視されるようになります。

結果、自分の考えを曲げなかった彼は、
ローマで投獄され、
処刑されることになったわけです。

そんなジョルダーノ・ブルーノさんですが、
じつは日本のとある有名人と、
同一視する都市伝説があるのをご存じだったでしょうか?

誰かといえば、織田信長です。

本能寺の変で死んだ信長は、本当は死んでおらず、
宣教師たちの手でヨーロッパへ運ばれ、
その地で学者になった。
それがジョルダーノ・ブルーノだと……。

なぜかといえば時代が一致する、ということと、
「顔が似ているから」だそうです。
そうなのかな。
アルファベットを並び替えると
Oda Nobunagaになる、なんて話もありますね。
なんか余るけど。

いずれにしろ世の中の大きな影響を与え、
50代にして散った異端者。
覚えておきたい人物です。

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