絵本の楽しさを思い出そう!

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なんと今日から、12月になってしまいましたね。

月日が流れるのは本当に早い。
いつのまにかもう、
2022年も終わろうとしています。
今年もコロナに翻弄されましたが、
復活は徐々に始まっている感じですね。

そんな12月の前日、11月30日は、
「絵本の日」だったそうです。

出版業界の人間としては、
押さえておきたい記念日ですが、
その理由
瀬田貞二さんの『絵本論』が出版されたことに
端を発しているそうです。
この方とこの本、知っていたでしょうか?

残念ながら私は本を読んだことがなかったのですが、
瀬田貞二さんといえば、
トールキンの『指輪物語』を
日本に紹介した人として知られています。

今年は久々の続編がアマゾンプライムで制作され、
大きな話題になっていました。
賛否は両論でしたが、
続く物語にワクワクできたことは、
それなりに嬉しかったです。

そんなワクワク感を瀬田さんは、
戦後の日本に持ち込みたかった方でした。

「子どもたちを静かなところにさそいこんで、
ゆっくりと深々と、楽しくおもしろく美しく、
いくどでも聞きたくなるようなすばらしい語り手を、
私たちは絵本とよびましょう」

瀬田さんは50年代に出版社から独立し、
児童文学の作家への道を目指します。

ただ自分の著作よりも、
海外の絵本の紹介や、
日本の昔話の絵本としての復刻に
より力を尽くしたようですね。

翻訳ではトールキンの『指輪物語』のほか、
ルイスの『ナルニア国物語』が有名。

そして「日本昔ばなし」の復刻では、
やはり画像の『かさじぞう』が有名ですよね。
小学校の低学年のころは、
必ず教室に1冊はあったのではないか。
今はどうなのだろうか?

この出版不況の時代、
子供たちが絵本を読まないか……といえば、
そんなことはありません。

むしろ大人が早々と、
「ワクワク」を手放してしまうことが大きい気がします。

晩年は自宅を「文庫」として開放し。
読書の普及や読み聞かせに尽くした瀬田さん。
出版業界で働く人間としては、
そんな努力をなんとか継続していけたらと思いますね。

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