和をもって貴しとなし、逆うることなきを旨とせよ

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「和」の精神を貴いものとして大切にし、
人と争わないことを基本にしなさい……。

これは今から1419年前に成立した
「十七条憲法」の第一条の出だし。

その昔に日本史を学んだ方であれば、
誰もがご存じでしょう。
画像の方、聖徳太子が作った憲法ですね。

2月7日というのは、その聖徳太子の
「誕生日とされている日」だそうです。

この誕生日を昔の暦にすれば、
敏達天皇時の1月1日……。
その日付ですでに信憑性が薄くなってしまうのですが、
本当にいたのか、いなかったのか。
実在がずっと議論されている人物ですね。

聖徳太子という名称は、
間違いなく後世のネーミングらしい。
「厩戸皇子」という名前も、
当時どれだけ使われたのかもわからない。
画像の絵も、本当に聖徳太子とされる人物を描いたのか。
少なくとも作品は、
ずっと後になって描かれたもののようです。

なので日本史の教科書にも、
最近は登場しないことが多くなっているとか。
なんかそれもおかしな話ですよね。

大切なのは、日本という国が誕生した当時、
「聖徳太子」という存在の思想や行動が
統治者たちの理想とされたことです。

あらためて「十七条憲法」の第一条を見れば、
このような内容になっています。

「和の精神を貴いものとして大切にし、
人と争わないことを基本にしなさい。
人は皆、徒党を組みたがるし、
物事の真理を見究めるものは少ない。
君主の意見に従わない人間もいれば、
隣の人間の言うことにいちいち反対する者もいる。
しかし上の人間が常に和やかになり、
下の人間が常に仲良くし、
冷静になって議論をすれば、
自然に物事の道理は明らかになり、
どんな難問も解決できるのである」

この憲法が実際にいつできたのか、
誰が本当に作ったのかは、よくわからない。

でも、日本が理想にしたのは強引に
「俺に従え」と皆を強制するリーダーではなく、
懇切丁寧に「仲良くしましょう」と皆に問いかける
「聖徳太子」が象徴する
優しいリーダーだったんですね。

だから歴史がどうであろうと、
理想のリーダー像を抹消するのは、
いいことではない。
聖徳太子型のリーダーを目指しましょう!

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