「海」がもたらしてくれる平和もある

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7月17日は「海の日」でした。

いつのまにか制定されていた
馴染みの薄い休日……。
ですが、もとからこの日は、
明治天皇が「明治丸」での航海を経て
横浜に入港した記念日だったそうです。

「日本が海洋の国であることを再確認し、
海に感謝し、繁栄を願う」という
意味があるそうですね。

言うまでなく、日本人は定着した当初から、
海の幸の恩恵に預かってきました。

それと同時に、
海を通して世界と向き合ってきたのも、
確かなことなんですね。

画像は、ロシアの軍艦、
「ディアナ号」です。
そういえば富士市の海岸付近で、
「錨」が展示されているのを見た記憶があります。

1853年に「日露和親条約」を締結に来た際、
12月に発生した安政東海地震による津波で
田子ノ浦の海岸で難破したんですね。

今も困った問題を世界にもたらしている
ロシア……ですが、
日本との関係も決して友好だったわけではありません。

日露戦争のころからたびたび、
日本はこの国と戦ってきたのですが、
幕末の時代もロシアはずっと日本の調査を続け、
他の欧米諸国に利益を独占されないようにと
狙ってきたわけです。

江戸の日本ではたびたび、
ロシア船を拿捕してきました。

でも、1853年にロシア船が遭難した際は、
どうだったのか?
このとき富士の海岸に住んでいた人々は、
懸命な救助活動を行なったんですね。
お陰で多くの乗務員たちは、
生きて祖国に帰ることができました。

言葉も通じないのに、
一生懸命に見慣れない外見の人々を介抱した漁民たち。
彼らにとっては、相手がどこの国でも
関係なかったのでしょう。

しかしこのときの感謝の思いから、
対立関係が生じている時代でも
ずっとこの地での友好関係は続いてきたそうです。
今は一体どうなっているのでしょうか?

いずれにしろ、いがみ合っている間柄でも、
人は機会さえあれば、
わかり合うこともできるわけです。

いち早く戦争を終わらせるためにも
海を通じた助け合いは維持してほしいものですね。

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