自然災害に苦しむ「鉄壁の要塞」の島

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画像、エーゲ海に浮かぶロードス島ですが、
現在、山火事で大変なことになっています。

世界的な異常気象で、
ここも40度を超える暑さになっていますが、
日本と違って乾燥している気候。

森林で起こった火災がまたたく間に広まり、
2万人が避難する異常事態になっています。
早く完全におさまってほしいですよね。

世界的な観光地のロードス島ですが、
じつは「世界の7不思議」の1つがあった島だと
ご存じでしょうか?

それは紀元前の頃、台座を含めて
「50メートルの高さがあった」とされる
太陽神ヘリオスの巨像ですが、
古代の港にこれが直立していたとすると、
圧巻の眺めだったでしょう。

当時、ロードス島はエジプトの
プトレマイオス朝に仕えていましたが、
トルコ側にあったマケドニア王朝からの侵入を
この島の人々で阻止した経緯があります。

それを記念して、神様に感謝する巨像を創った
……というんですね。
じつは火災以前に、地震が多いこの地域。
像はたった58年で、崩れてしまったそうです。

ただ、このロードス島は中世になっても、
「ヨーロッパの守りの要」として
東のトルコ側から来るイスラムの侵入を
たびたび食い止めてきました。

有名なのは中世のころ、この地に要塞を築いた
「聖ヨハネ騎士団」です。

ロードス騎士団、あるいは各地で
戦勝者の看護をしたことから
「ホスピタル騎士団」とも呼ばれますが、
もともとはエルサレムでキリスト教の聖地を
守っていた騎士の集団。

それがこの島に移り、
東からのイスラム諸国の侵入を防ごうと、
ヨーロッパの防壁になっていたわけです。
そのころの要塞都市は、今は世界遺産になっています。

16世紀にトルコからの侵入で陥落しますが、
それでもマルタ島に移って、彼らは防御活動を継続。
今でもこの島は
「騎士団」の国になっているわけですね。

そんな「守りの要」であった島も、
自然災害にはやはり勝てない……。

本当に地球温暖化への対策を、
私たちは生存のために考えねばならなくなりました。

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