こんなに格好よくなった! かつての心霊スポット

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先日、PwC財団のお話を聞きに、
訪ねた場所は
「Ootemachi One」という高層ビルでした。

三井物産やフォーシーズンホテルが入り、
近くには皇居の大手門もあります。

「あれっ、このビルってもしや!」
そう思って外に出て、ぐるりと回ると、
ビルが取り囲む形で、きちんと存在しました。

でも、こんなにお洒落な感じに、
今はなっていたんだ……。

「将門塚」ですね。

平安時代の9世紀から10世紀のころに
朝廷に対して反乱を起こした平将門。

彼は討伐されたのち、首が京にさらされたのですが、
その執念からか。この首が東国を目指して飛んでいき、
現在は大手町になっている、
この地に落ちたとされています。

じつは同じ伝説が残る地はいくつかあるのですが、
この大手町の場所にあった塚は、
これを退けようとするたびに、
呪いを引き起こしてきたといいます。

なんせ東京の大手町です。
何度も周辺の再開発が行なわれ、
かつて大蔵省の建物があったビルも
何度も改築が行なわれた。

でも、その度に、
「担当者が事故にあった」とか、
「大工さんの棟梁が突然、病死した」とか、
「火災になった」なんてトラブルがあり、
ここは絶対に手をつけてはいけない場所となります。

東京でも超一級の心霊スポットとされ、
高層ビルの狭間にある、
不思議な空間として放置されてきたんです。

しかし2016年から、
この「大手町ワン」の開発が始まり、
地鎮祭をした上で、
あえてこの「将門塚」の存在を生かし、
ビルはここを取り巻く形で設計されました。

「これからの時代にふさわしい新しい将門塚として
皆様に愛されることを目指す」
とのことですが、
将門塚もこんなにお洒落になり、
皆がお参りできるような場所に
生まれ変わっているわけです。

なるほど、もともとは関東にユートピアをつくろうと
立ち上がった将門さん。
それであれば、当人も納得するのかもしれません。

ただ、この地、本来は
「古墳があった」と言われています。
そっちにも埋葬者がいたのでしょうから、
少しそちらもリスペクトしてあげたほうがいいのかも……。

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