ボクシングデーって知ってましたか?

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クリスマスが終わった12月26日は、
「ボクシング・デー」
と言われる日になります。

イギリスを中心に始まった習慣から
……だそうですが、
知ってましたでしょうか?

有名なチャンピオンを記念した日でも、
ましてや皆で殴り合う日でもありません。

ボクシングの「BOX」とは「箱」のこと。
箱とはすなわち「プレゼントの入った箱」なのですが、
それを誰に渡すか?

かつての使用人や郵便配達員など、
「クリスマスの日に皆のために働いていた人たち」に、
その労をねぎらってプレゼントを贈る日……と。

さすが紳士の国は、
働く人にそこまで配慮しているんですね。
日本人も忘れてちゃいけない。
働かなきゃならん人たちの奮闘を……。

でも、どうしてクリスマスの後に
そんな日があるのか?
それは、そもそも
「なぜクリスマスにプレゼントを贈るのか?」
という話にも関わっています。

じつは12月26日は、
キリストのすぐ後の時代に生きた
「聖ステファノ」という司祭の命日。

キリスト後、その思想を危険視していたイスラエルで、
真っ先に最初の殉教者として処刑された方ですが、
「貧しい人たちのもとを訪れてはプレゼントをする」
ということで、人気を集めていたんですね。

そんなステファノさんに倣い、
26日には一部の教会で
「クリスマスボックス」という箱を設け、
貧しい人々にお金を配る習慣が生まれました。

ところがどういうわけか、
これが25日のクリスマスと融合し、
「皆がプレゼントを贈り合う習慣」に
なっていったんですね。

クリスマスの日には、
たくさんの慈善事業も行なわれる。
だからいいじゃないか!

でも、それではステファノさんのことが
忘れられてしまいます。
そこでイギリスなどでは、
こんな別の形のプレゼントデーが始まったのでしょう。

働く人への感謝を忘れないように。
なんでも日本人の1人あたりGDPは、
世界21位まで落ちたそうですが、
仕事に対する価値を
皆が軽視するようになった結果ではないか?
そんなふうにも思えてしまいますね。

画像は公園にあった、夏みかん。
こういう木もちゃんと世話している人がいるのだろう。
思いを寄せることは、忘れちゃいけないですね。

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