2月だからキューティーハニー

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2月になりました。
寒くなるのか、暖かくなるのか、
今年はハッキリしませんが。
東京は非常に清々しい1日でした。

古語では「如月」という2月。
この言葉には2つの意味があるのを
知っていたでしょうか?

1つは「きさらぎ」という、一般的な呼び方。
これは「衣更着」という言葉を
当て字にしたもので、
「寒いので上着をもう一枚重ねて着よう」ということ。

月名をこんなふうに表現するのは、
日本人らしいですよね。

ところが「如月」をそのまま読むと、
「にょげつ」となります。

この「如」は「〜のようになっていく」という言葉で、
要するに
「だんだん暖かくなって、春になっていく」
ということを表現したのだそうです。

1つの言葉が、2つの正反対の意味を表している。
なかなか深いですよね。

そこで「きさらぎ」といえば、私の世代で、
この女性を思い浮かべない人はいないのではないか?
そう、如月ハニーさんですね。

言わずもがな、
「キューティーハニー」に変身する主人公。
永井豪さん原作の、長く愛されている漫画です。

ただ、私の世代、小学校では有害番組に指定され、
夕方にやっていた放送を「見てはいけないよ」と
言われました。

といって、男子は皆、こっそり見ていたのですが(笑)、
理由は言わずもがな、変身するときに服が破れる
エッチなシーンがあったからですね。

今はそういうの、怪しい光が入ったりするのですが、
昔はわりかし、フリーでしたよね。
今の男の子は可哀想かも……。
まあネットはもっと無秩序かもですが。

そんなふうに多くの男の子を
少しだけオトナにしてくれた一方で、
このキューティーハニーは90年代末に、
「少女漫画化」されました。

しかも、あのセーラームーンに代わる
新しい女の子の憧れとして!

実際、97年に女の子が最も愛する漫画キャラは、
如月ハニーさんだったとのこと。
服を破いてさまざまな姿に変身する彼女は、
制約を脱ぎ捨てていろんな夢を体現する少女として
むしろ女の子の憧れになったんですね。

つまり、同じことをやっていながら、
見方によってまったく別のアイドルとなっている
不思議なキャラクター。
なんとなくそれは「2月」という月に、
正反対の意味が共存しているのと似ています。

現在でもキューティハニーは、
両者の視点で描かれる永遠のヒロイン。
そういえば永井豪先生は、能登出身とのことで、
これからの復興にも貢献するとのこと。

ハニーの町が実現したら結構やばそうですが(笑)、
誰にとっても憧れる存在の彼女。
これから活躍が期待されます。

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