再生を繰り返してきた私たちの街

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以前にブログで、
両国の横網公園にある「東京都慰霊堂」のことを
紹介しました。

関東大震災のとき、
全体の死亡者の半数以上に当たる
3万8000人もの人々がここで亡くなった。
その死者を慰霊するために建てられた施設ですね。

じつはその際、資料館も作られています。
それは公園の片隅にある
「東京都復興記念館」という施設ですね。

その外見だけで歴史的建造物に指定されている、
この美しい建物。
建てられたのは昭和4年のことで、
当初は震災の被害と、
それからの復興を記録する資料を収めた
施設だったそうです。

ところが、その後再び、
東京は焼け野原になってしまった。
二次大戦下の大空襲ですね。

そしてこの復興記念館は、
戦争からの復興も記録する施設として
現在はリニューアルされているわけです。

嬉しいことに無料で見学できるのが、
この施設のいいところ。

けれども結構、中身は盛りだくさんですから、
「何かの用事でついでに観る」とすると、
見きれないかもしれませんね。

ちょうど先日は、
打ち合わせの時間に早く着き過ぎたこともあり、
ゆっくり見ることができました……。

ただ、覚悟しなければならないのは、
かなり震災時の様子も生々しく伝えています。
焼け焦げた数々のモニュメントの現物のほか、
瓦礫の一部、また、当時の写真なども
多く展示されています。

すぐ隣の広場では、子供たちが遊んでいるのに、
この空間が伝えているのは、
明らかに私たちの過去が体験した、
大きな悲しみの歴史でした。

ちょうど2階に上がると、
関東大震災のときの町の様子が、
模型で展示されています。
それを見ると東京がどんなことになっていたのか、
ひと目でよくわかります。

でも、そんな町を再建し、
今、私たちはこの東京で仕事をすることが
できているんですね。

そう考えると、今、能登で起こっていることは、
東京の人間にもずっと身近になる。
同時にこれから何を目指し、
私たちが協力できる手がかりにもなるかもしれない。

そんな意味で、
ぜひ近くに来たら、この施設を見学してほしいですね。
ちなみにサイトは、こちらにあります。

 

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