おしゃれな街の発端にあったもの

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画像、かなり年季の入った古い神社ですが、
周りの木も、相当な樹齢がありそうな感じです。

それでもパワースポットということで、
知る人ぞ知る、有名な神社になっています。
「廣尾神社」、
あるいは「廣尾稲荷神社」と呼ばれる神社。

廣尾=広尾。
つまり「広尾の神社」ということですね。

フランス大使館やドイツ大使館、
あるいは明治屋や「National」などの
おしゃれな商業施設に囲まれ、この古い神社があります。
ちょっと周りから、気づきにくいかも。

でも、広尾にあるから、広尾神社ではありません。
むしろこの神社があるから、
この町が広尾なのか?

といって別に古い神様というわけではなく、
もともとはここ、
父親に託されて江戸の町そのものを作った人、
2代目将軍・秀忠が、鷹狩りをするときに寄る
「休憩地」だったそうです。

広尾で鷹狩り……。
まあ、有栖川公園などもあって、
自然は多いのですが、
昔はそれどころではありません。

広尾というのは、
要するに「広い尾根」ということ。
尾というのは「細長い土地」にも使いますが、
ここは広大な平原だったんですね。

江戸の開発を始めたのは、
そもそも秀忠の父である家康です。
でも、天下が自分のものになると、
彼は江戸を息子に任せ、
駿河のほうに引き込んでしまう。

その後、少しずつ少しずつ、
秀忠は父に任された首都・江戸を
大名たちの経済力を利用して作り上げていくのですが、
ストレスの多かった彼に
この場所は癒しを与える場所になったんでしょうね。

やがて広尾から麻布までの一帯も、
大都会・江戸の一部となり、
ここには大名屋敷などが作られていきます。

でも、秀忠が休んだ休憩地は
いつのまにかお稲荷さんの住まうところとなり、
何度も再建されながら
現在まで残り続けているようです。

近くに寄ったら、
ぜひぜひお参りしてくださいね。

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