戦争が変えてしまう世界

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3月27日というのは、
世界的には「クリミア戦争」が
始まった日なのだそうです。

2014年にウクライナからロシアが併合し、
今は軍事侵攻の拠点になっている場所。
このころから当地はずっと
戦争に巻き込まれる地になっているわけです。

このクリミア戦争が起こったのは、
今からおよそ170年前の1853年のこと。

当時、クリミア半島を領有していたのは、
オスマン・トルコ帝国だったのですが、
独立運動を利用してこの地を手に入れようとしたのが、
当時のロシア。

これに対し、ロシアを阻止しようと
トルコに協力したのが、フランスとイギリス。
そういうと、相も変わらず、
今と起こっていることと、そうさほど変わりません。

結果的にはロシアが敗北し、
一時は撤退することになったのですが、
その後、ロシアが「ソ連」になった際に、
いつの間にかこの地は吸収されます。

クリミア戦争から60年後のことでしたが、
戦争での混乱から、ずっと回復できなかったことが
影響したようですね。

それからウクライナの領地になり、
再びロシアが占領し……と、
支配国がコロコロ変わる複雑な歴史を
この地に住む人たちは余儀なくされているわけです。

いつになったら世界は安定するのか……。
嘆かわしいことですね。

その後の2度にわたる世界大戦の影響で、
大きく取り上げられることは少ないのですが、
産業革命の後、近代化した2国を巻き込んだ
大きな戦争です。
その影響は、世界中で
非常に大きなインパクトを与えました。

大勢の犠牲者の知らせを聞き、
自分に何かができないかと従軍慰安婦として
クリミアに乗り込んだのが、ナイチンゲールさん。
その活躍は、赤十字を創設した
アンリ・デュナンを刺激します。

さらに兵士として戦争の悲惨さを味わった
若きトルストイは、
やがて「戦争と平和」で、
世界を代表する作家になっていきます。

日本人にも戦争は影響しているそうで、
じつは吉田松陰は長崎からロシア船に乗り込んで
海外に渡航する計画を立てていたんだそうですね。

戦争勃発で船の帰港が中止になったのですが、
そうでなければ、彼は処刑されることに
ならなかったかもしれない。

今もそうですが、遠くの国の戦争が、
たくさんの人に影響を与えてしまっている。
私たちはそのことを
よく知らなければいけないですね。

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