信じる力が奇跡を起こす〜シルクロードの大発見

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

3月28日は、
「シルクロードの日」だったとのこと。

1900年、スウェーデンの
スヴェン・ヘディンという探検家が、
今の中国・新疆ウィグル自治区にある
古代都市「桜蘭(ローラン)」の遺跡を発見しました。

それから中国の西、
ヨーロッパでは未踏の地域だった
シルクロードの研究が発展した……ということで、
記念日になっているそうです。

じつは、このヘディンという人、
文献上に存在するらしい古代の都を
探しに行ったわけではありません。

昔の地図上には描かれているのに、
なぜか存在しない湖、
「ロプノール」を見つけようとしたんです。

ヘディンが提唱したのは、この湖、
環境的な条件によって、消えては現れたり、
その都度、場所を変えたりということが
頻繁に起こっている……ということ。

「そんな馬鹿な」と、
世界中の学者に笑われたのですが、
ヘディンさんは自分の
「さまよえる湖」説を確信していた。

そして、ロシア皇帝やら、ノーベル家やら、
日本の本願寺やら、
いろんなところに協力を取り付け、
探検隊を組織して、この砂漠の地で
湖の痕跡を見つけ出してしまったわけです。

「本当?」と思いきや、
30年後には本当に湖が再出現し、
彼の功績は世界で認められることになりました。

そしてこの湖のそばには、
伝説の都「桜蘭」があったとされる……。

ヘディンさんは探しまわり、
この遺跡も見つけてしまったんですね。

多くの住居の跡や古代の文書、
それに「桜蘭の美女」と言われる
女性のミイラの発見が有名です。

ただ、いかんせん考古学の専門家ではなかった
ヘディンさん。
後で、その場所がわからず、
後世に謎を残すことにもなりました……。

この桜蘭の都。
中国4000年と並ぶ歴史を持ち、
古くは「漢」の国の援助を受け、
シルクロードの入り口として栄えた都。

ここからのシルクロードは、
最終的には西のローマ帝国まで続いていました。

ところが中国の王朝が衰退し、
シルクロード周辺の遊牧騎馬民族が
中国に侵入するようになると、
その存在意義もなくなり、滅ぼされたまま
歴史の中に埋もれてしまっていたんですね。

私たちにはまだまだ知らないことが、
たくさんある。
「みんながそう言っているから」といって、
真実とは限らない。

そのことをよく知らせるエピソードでしょう。

関連記事

ページ上部へ戻る