6月の幸福な女神

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6月になりました。
雨の月ですが、それ以上に、
どういうわけか寒いですよね?

体調を崩さないよう、
くれぐれも皆様、注意ください。

6月は英語でJune(ジューン)。
これは6月を司る女神の名から来ているのですが、
ギリシャ神話やローマ神話で
最高位の地位を獲得している女神のこと。

ローマでは「ユーノー」、
ギリシャでは「ヘラ」という女神ですね。

最高神ゼウス(ユピテル)の正妻であり、
だから「結婚」を象徴する女神ともなり、
「6月に結婚すれば幸せになる」
ということで
「ジューンブライド」という言葉が
生まれているわけです。

ただ、ヘラ女神が本当に
幸せな結婚をしたのかといえば、
なかなか判断しづらいこともあります。

というのも、夫のゼウスは、
まるで「浮気王」のような
節操がないトンデモ男です。

そもそも妻子持ちだったゼウスを離婚させ、
自身の夫にしたのがヘラだったのですが、
だからといって彼の女グセは治らず、
同僚の女神に、人間たちに、妖怪に……と、
何度も何度も浮気を繰り返し、
そのたびに子供もつくりまくります。

ヘラはその人生を通じ、
この浮気相手や子供たちに
嫉妬からの八つ当たりを繰り返しました。
それはとても理想的な結婚とは言えないですよね。

ヘラが当たり続けた男性に、
ゼウスが人間の女性と浮気してできた男の子、
ヘラクレスがいます。

半神半人で英雄の器をもって
生まれたヘラクレスですが、
ゼウスは彼に不死の力を与えようと、
ヘラの母乳を吸わせようとします。

その母乳が飛び散った結果、
できたのが「天の川(ミルキーウェイ)」
だとされるんですね。
壮大な話でございます。

英雄として成長するヘラクレスを
ゆるすことができず、
生涯にわたって苦しめ続けたヘラ女神。

最後は毒殺することに成功するのですが、
それによってヘラクレスは神の地位を
認められることになります。

そこまできてヘラもやっと彼のことを認め、
最後は自身の復讐の結果、
最愛の妻も失っているヘラクレスを
自身の最愛の娘と結婚させたそうです。

ヘラクレスの名は、
「ヘラの栄光」という意味。
和解することによって、
ヘラ女神は愛する義理の息子を
獲得することになった。

結局のところは、幸せになるかどうかは、
自分で不幸の原因に
どう見切りをつけるかによる、
ということですね。

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