脇役が主役になるとき

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「4ドルなんて大したお金じゃないけど、
持っていないときは、
とてつもない大金なんだ」

非常に哲学的ですが、
ディズニーを代表するキャラの、
この方の言葉。

ドナルドダックですね。

誰かが似たキャラと思ったのか(苦笑)
そんなに短気かな……。
賢くて人生を達観しているようでありながら、
いつも感情に流されてしまう
人間的なキャラ。

そんなダックさんのぬいぐるみが、
私の部屋にはいつも置いてある。
誰にもらったんだっけな……(笑)

6月9日は、そんなドナルドダックが、
世の中に登場した日。

もう90年以上前の1934年のことになりますが、
『かしこいメンドリ』というアニメ映画で
彼はデビューしたそうです。

ただ、この映画、
あくまで主役はミッキーマウスで、
単なるシリーズの1作品に。

つまり、ドナルドダックは、
1作品に登場しただけの、
脇役にすぎなかったんですね。

ところが個性的なキャラで登場した
ドナルドダックは、
子供たちの人気をつかみ、
その後はスピンオフ作品などで使用され、
いつのまにかミッキーに次ぐような
人気キャラに成長してしまったわけです。

こういうことって、よくありますよね。

別に「主役になろう」なんて
考えなくていい。
ただただ、自分は与えられた自分の役割を
しっかりと果たしている。

するといつのまにか、
環境が自分を主役に押し上げていたりするわけです。
その機会はいずれくるから、
焦る必要なんてない。

仕事をはじめて3年目くらいでしょうか。
私にもそんなことがありました。
部署でエース級の編集長の補佐の実働部隊のような形で、
会社が力を注いでいた大きな出版物の
原稿作成に忙しくしていたことがあります。

頑張っていたのですが、私はあくまでも編集長の手下。
ところがその編集長が、
こともあろうにプライベートな問題で、
ほとんど仕事に携われなくなってしまったことが
あったんです。

結果、私はほとんど1人で
その仕事を仕上げることになったのですが、
この経験が自分を大きく成長させたのではないか。
やがて自分は他の会社に転身することになります。

いくら戦略を立てたところで、
他人は自分の期待通りに動いてくれるわけではない。
だから。まずは自分の「やるべきこと」を
精一杯にやってみる。

そうすればちゃんと
見ている人は見てくれるものなんですね。

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