オフィス街に木を残す「謎のおじいちゃん」
- 2025/8/20
- できる人研究所

こちらは神保町と竹橋の間くらい、
神田警察署のそばにある非常に小さな公園です。
目的地に着いたものの
少し時間があるので、
コンビニで買ったコーヒーでも飲んでようと
立ち寄った場所ですが、
よく見ると片隅に記念碑のようなものが
立っています。
「安田おじいちゃんの木」……。
隣の少し枯れたような木なのでしょうね。
「安田おじいちゃん」の
名前のところには、
安田規工次さん、という本名が
記されていました。
じつはそれ以上の情報もわからず、
ネットで調べても、
この人の経歴とか、
木や碑文の言われもよくわからない。
ただ、公園に一本の木を残し、
その功績を碑で伝えられた……という
謎の歴史を残した
謎の人物のようですね。
いまはビルが立ち並び、
住民もほとんどいなさそうな
この地域です。
でも、戦後の頃は多少の民家があり、
子供達も少なからずいたらしい。
で、その子たちの遊び場がない
……ということで、
地元の方々の運動があり、
小さな公園がなんとか創設されたとのこと。
「安田のおじいちゃん」は、
その際にかかわった方なのかもしれませんね。
ただ、あまりにも小さくて、
ブランコやら滑り台などの遊具を置くことは
あまりできそうにない。
でも、紙芝居屋さんやら、
青空劇場なるものが、
この小さなスペースで開催され、
子供たちがこぞって集まることになっていたとか。
ならばおじいちゃんの希望も、
しっかり実現したのでしょうね。
現在は小さなスペースでも、
周りで働く人々に、
些細な癒しを与え続けているようです。
それもこれも
安田のおじいちゃんのお陰なのだと、
認識しておきましょう。