
「服は決して、自分を大袈裟に見せたり、
変装するためのものではありません。
ただ、着る人を高めるためのものなのです」
こちらイタリアのファッション界のカリスマ、
ジョルジオ・アルマーニさんの言葉。
9月4日に、91歳の人生を閉じたそうです
残念ながら、その恩恵に預かった服を
多く着る機会はありませんでしたが(苦笑)、
長くお疲れ様でございました。
そういえば、その昔、
「アルマーニ・ジーンズ」の店が
恵比寿ガーデンプレイスにあり、
よく覗きにだけ行っていたなぁ……懐かしい。
ブランドとして確立しているアルマーニ、
ただ、成立は他のブランドと違って、
古いものではありません。
出来上がったのは1975年のこと。
その中心になったジョルジオさんは、
そもそも政治混乱のあったアルメニアから
イタリアに移民してきた家庭に生まれた子。
貧乏で子供の頃は、
「お兄さんのお下がり」しか
着ていなかったといいます。
医学を志し、大学に進むも、
第二次世界大戦の中心地の1つになった
イタリアです。
徴兵され、大学は中退。
戦後はアパレルの業界に入り、ほぼ独学で
ファッションのことを学び、
自身のスタイルを確立していきます。
その後、同姓の恋人となる
若き建築家のセルジオ・ガレオッティと出会い、
2人で「アルマーニ」のブランドを
立ち上げるんですね。
自動車を売ったお金を資金にしたそうです。
41歳の遅咲き、しかし映画をきっかけにして、
「アルマーニ」は世界的なブランドに
育っていきました。
パートナーだったセルジオは、
1985年にエイズで死去。
それもあってか
エイズ撲滅のためのチャリティブランド
「プロダクトRED」にも参加し、
巨額の事前活動も実践してきました。
「いつまでもあるがままでいたいのです。
重要な人物になればなるほど、
欠点や不安感といったものを
すべてひっくるめて
自分らしさを失いたくはないのです」
なるほど、ただ何があっても
自分の「こうしたい」を貫いてきた結果。
周囲の環境に負けなかった結果の、
世に認知されたブランド力だったのでしょう。
永遠にその個性は、
受け継がれていくのでしょうね。
画像は「アルマーニ」のHPよりです!