「入り五目」と「中日ぼた餅」の秘密
- 2025/9/24
- できる人研究所

9月23日は、「秋分の日」でした。
太陽が真東から昇り、真西に沈み、
昼と夜の時間が同じとなる。
それで「春分の日」と同様、
西にある死者の世界と現生がつながり、
死者の魂がやってくる。
だから「お彼岸」ということで、
死者への供物を捧げるわけです。
じつはそのことに気づいたのは、
今日の朝だった……ということで(笑)、
急遽用意した、お供えの3点セット。
「入り五目」「中日ぼた餅」と、
「明け団子」はあとで用意するとして、
供物の果物。
ちなみに「ぼた餅」という言い方は、
春のお彼岸のみで
「牡丹の花」の見立てだから。
同じものでも秋の呼び方は、
「おはぎ」になります。
こっちは季節がら「萩の花」に
見立てるわけですね。
にしても、「入り五目」や
「中日ぼた餅」の意味は何なのだろう?
なんでも「ちらし寿司」で代用した
五目ご飯は、
雑念が入り混じった私たちの心の状態を
象徴しているとのこと。
それが表面は黒く、
中は真っ白な「おはぎ」の状態にまで
心を整理する。
最後はまったく黒い部分のない、
真っ白な「団子」で心を浄化しよう……と。
そんな魂が癒やされるまでの過程を
象徴しているのだそうです。
だから最後の団子を
みたらしとかあんこが入ったものにするのは、
ちょっと縁起が悪いのかもしれない。
ただ、小豆の赤い色には
「邪気を払う」
という効果も考えられいたそうで、
「おはぎ」そのものが、
吸血に対するニンニクのように
悪霊退散の食べ物として認識されていたようですね。
ならば普段から持ち歩いていいかも(笑)
ちなみに「お彼岸」というのは、
「前後3日間」なので、
忘れている人も、
今からできることはあるかもしれない。
ぜひ「おはぎ」を用意くださいませ。