「自分とまったく異なる考え方の人」と、どう共存していくか?

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久しぶりに編集のお手伝いをした
本の紹介をしましょう。

客観より主観
というこちらの本。

著者は早稲田大学の名誉教授であり、
ボストン・コンサルティング・グループで活躍し、
「世界の有力コンサルタント25人」にも選ばれた
内田和成さん。
数々のベストセラーでも知られていますね。

三笠書房より10月23日、
1650円で発売です!

にしても、このタイトル。
客観より主観を重んじよ……というのは、
データ主義、ロジカルシンキング、
しかも判断をAIに任せるような
合理主義のこの世の中、
まったく時代錯誤のように思われるかもしれません。

なんせ主観的な話をすれば、
「それって、あなたの感想ですよね」
なんて言われそうですよね。

でも、実際、「客観」って一体、
何なのでしょう?

誰もがデータを自分の都合よい方向に解釈し、
信じたいものだけしか信じない。
根拠もわからない、信憑性もわからない話が、
あたかも真実のように多くの人に支持され、
世の中を支配してしまう。

それでますます分断が進んでいくのですが、
これでは同調できる人とでしか、
わかり合えるわけがない。
とても世の中は、危険な方向に向かっています。

ならば世に氾濫する意見は、
すべて「主観」なんだと、
最初から割り切ってしまおう。

そして「自分の主観」と「相手の主観」を
よく踏まえ、重なる部分に
物事の解決策を見つけていく。

とくにネットに引きこもっているならともかく、
仕事現場でも、商売でも、
プライベートでも、
私たちは「違う意見をもった人」と上手に付き合って、
共通する目的を達していかなければならないのが
現実です。

そんな世の中で生きるために、
本書は新しい指針を与えてくれるものに
なるのではないでしょうか?

別に相手を変える必要もないし、
自分を偽る必要もない。
人と人とは最初から違うのだし、
「客観的だ」とか「合理的だ」と言われるものに
自分を合わせる必要はない。

ただ、相手の主観を認め、
自分の主観と折り合わせるだけ。

今の世の中をずっと自分らしく
生きやすくする知恵にあふれた本だと思いますよ!

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