「熊を食べる」発想

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画像のような可愛い熊のぬいぐるみを掲示すると、
最近は怒る人も多いのかもしれない。

じつは10月27日は「テディベア」の日で、
もともとは26代アメリカ大統領だった
セオドア・ルーズベルトさんが、
ハンティングの際に、
傷ついた子熊を助けたことがきっかけです。

テディというのは、大統領の愛称。
それがクマのぬいぐるみとなり、
27日は大統領の誕生日だったとのこと。

この方はノーベル平和賞も受賞していますから、
熊やら大統領やら、
何かいろんなことがつながっていますよね。

そっちのネタよりも、本題はこちらで
10月29日は「ジビエの日」だそうです。

獣肉……の語呂合わせだそうですが、
それで思い出したのは、私じつは
「熊」を食べたことがあります

なぜ熊を食べられるかといえば、
私の師匠だった佐藤富雄先生が、
必ず1月くらいに北海道の
ヒグマ駆除のための猟に参加していたんですね。

おそらくは頭数調整の意味があるのでしょう。
北海道の中標津町あたりだったと思いますが、
熊が人里に出てこないよう、
猟の解禁日には全国のハンターを招いて、
申し訳ないのですが、
人里近くにいる熊を駆除させていただく。

獲った熊はマタギのやり方で、
丁寧にその場で解体し、
ありがたくいただくわけですね。

おかげさまで私は先生のパーティで、
名高い「熊の手」の料理を
食すことができました。

ずいぶんと脂身の多い
コクのある肉だった思い出がありますが、
非常に美味しい……。
けど、私以外は皆、お腹を壊していました(苦笑)

一方でおそらく増えすぎたのだろう。
とうとう自衛隊まで入ることになった
秋田県の熊……ですが、
結局はこの「頭数制限」の発想ですよね。

駆除か、保護かの二者択一のような話になっていますが、
本来は同レベルに行なわれる議論で、
結局は私たちが生きるために、
人間とどれくらいバランスを取るか
……という問題になってきます。

何やら「自衛隊はお手伝いするだけ」のように
なっていますが、
もし熊が増えすぎて人を襲う現状があるならば、
果たしてどれくらいの熊が駆除されるべきで、
人間の住む環境と熊が住む環境をどのようにわけるか。

実質的に軍である自衛隊は、
本来はオペレーションとして
これを実行するべきなんじゃないか……と
私などは思ってしまいます。
それができる組織は他にありませんからね。

放っておくと、
テディベアやら、くまモンやら、
プーさんも、可愛い存在では
なくなってしまいそうです。

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