東京駅の美しさ
- 2025/11/18
- できる人研究所

画像は先日、大手町から東京駅へ向かって
歩いているときの正面。
いまの東京駅はこんなふうに、
地下鉄の駅からのお客を
ドームが迎えるような雰囲気になるんですね。
南北2つあるドームは、大手町からの道路と、
二重橋あたりからの道路を
正面にする形になっています。
といって多くの人は地下通路を通っていくから、
あまり意識はできないのですが、
歩いていくと「見せたかった景色」が
何となくわかります。
このドームは建築家の辰野金吾らが設計し、
1914年の開業の時にあったもの。
よく見ると円形ではなく、
八角形の構造で、
丑・寅・辰・巳・未・申・戌・亥
の方向を示すレリーフが、
内側からはめられています。
中に入れば「高い屋根」ですが、
鷹や鳳凰などのレリーフも、
建築当時の状態に現在は再建されていますね。
東京駅のドームが再建されたのは、
もう10年以上前の2012年のこと。
東京大空襲で崩壊し、その後に仮修復で
三角形の屋根で東京駅は再建されていました。
この屋根を含め、
建築当時の状態に戻すことが
2012年の再建だったわけです。
技術的な壁を克服し、
近代化への道を歩み出した日本が、
世界のお客さんを迎えるためにと
壮大なコンセプトで意図された
和洋折衷のデザインが、この東京駅ドーム。
よく見ると日本の象徴として、
新しい1万円札の裏側、
渋沢栄一さんの裏側に
しっかり印刷されているんですね。
ですから地下鉄から東京駅に向かう際は、
ときどき地下から行かず、
地上を歩いてみるといいかもしれません。
若き頃の日本を存分に
感じられるのではないでしょうか。




