がんばれポール・マッカートニー
- 2025/11/22
- できる人研究所

画像はビートルズの、
いわゆる「ホワイトアルバム」。
『The Beatles』という2枚組のアルバム。
何も描かれず、
「通し番号のみ」のジャケットで、
画期的なデザインとなった1968年
11月22日発売の作品。
なんとちょうど57年周年の記念日でした。
いわば「表紙なし」が
画期的だったこの作品ですが、
83歳になったポールマッカートニーの
次の作品が「まったくの無音」だそうです。
「Bonus Track」と題された楽曲は、
クリック音のみの2分45秒。
ちょうどこのアルバムに入っている
『Why don’t we do it in the road』
以上の「手抜き曲」ですが、
じつはこの曲、ケイト・ブッシュや
ジャミロクワイなど、
大勢の有名なアーティストとともに立ち上げた
プロジェクトの一環。
「AI楽曲」によって
著作権を侵害されることに対する、
抗議のための曲なのだそうです。
なるほど、ビートルズ時代から、
おそらくは誰よりも
「パクリ曲」を作られている方でしょう。
ただ、世の中はだんだんと
AIがネット上で
他人の知的生産を活用して手軽に
コンテンツをつくり、
世の中が人間の知的生産を
まるで無駄な労力のように扱っている……。
私のような「文章を書く人間」にも
非常に頭を悩ませている事態なのですが、
さすが大御所はこれに対し、
真っ向から抗議してくださったわけです。
ありがたいですよね。
出版の世界でいえば、
「著作権」という概念は、
じつはグーテンベルクの時代から
存在するそうです。
それだけ「作品をつくることの価値」は
リスペクトされてきたのですが、
今はだんだんと、成り立たない仕事のように
なりつつあります。
大御所の力を借り、
いま一度、その価値を見直する
きっかけになってほしいなと、
心から思いますよね。
にしても「創作する人間」には、
本当に厳しい時代になっているんだなぁ……。




