
「今回は私がお姉さんでした」
ミラノ・コルティナの冬季オリンピック、
フィギュアスケートペア、
三浦璃来選手の言葉ですが、
今日は日本中、この2人の話題ばかりでしたね。
木原龍一選手との、
いわゆる「りくりゅう」ペア。
ペアのフィギュアで日本史上初の金メダルで、
しかも歴代最高得点だった……とのこと。
確かに男性でも女性でも、
フィギュアでは日本からスター選手が
続々と出ていましたが、
ずっとペア競技は苦手でしたよね。
男尊女卑が根付いている
日本文化的なものが影響しているのだろうか。
別に男女のペアとか、
スケートに限った話ではありません。
2人の人間が、息を合わせて
一つの仕事を実行する……ということが、
本来とても難しいことです。
相手のことを常に見ていて、
その気持ちを読み、
お互いに最高の結果を出せるよう
お互いにコーチングすることが
必要になってくる。
そうでないと、1回結果を出しても
長続きすることはできないですよね。
普段のコミュニケーションから
ときには距離を置くような細かな気遣いまでが、
結果につながってくるわけです。
この2人は、お互いに失敗を経験しながら、
「この人となら息がぴったり合う」と
運命的に出会ったパートナーだとか。
ただ約束事としては、
「お互いに絶対、ネガティブなことは言わないこと」
で前向きに支え合える関係を
維持しているそうです。
ところが今回、初回の
「ショートプラグラム」で、
2人は大失敗してしまいますよね。
5位の状況で、
次のフリースタイルに臨むことになります。
話によると失敗した木原選手は
ネガティブのどん底で、落ち込んで泣いてばかり。
前向きになって、
とてもなれる状態ではなかったようです。
まあ、普通なら組んでいる相手は、
「しっかりしろ!」なんて言いたいところですが、
年下の三浦選手は「お姉さん」の感覚で、
自分の落ち込んだ気持ちを抑え込み、
ずっと寄り添ってポジティブな言葉を
かけ続けてあげた……。
で、試合当日になって、
「もう大丈夫」と、木原選手は復活。
それが金メダルの演技につながったんですね。
そんなふうに相手を信頼し、
寄り添って、最高の結果が出せるよう
うながしてあげる力。
人と協力して結果を出していく私たちには、
大切なことですよね。
相手を決して自分の思い通りにしようとはしない。
そうならない相手を、それでも信じて任せていく。
難しいのですが、
AIには絶対にできない、
これから求められる能力かもしれません。




