信じれば新しい「神」ができる

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こちら「満願寺」という
お寺の前にあった碑ですが、
「庚申塔」に使われたものですね。

描かれている6本腕の強そうな神様は、
「青面金剛」という神様。
「庚申塔」で描かれる神様として
知られているもの、
2つとも保存状態がとてもいいですよね。

「庚申塔」については、
以前にも解説しました。

この「三尸」という「虫」が
人間の体に住みつき、
60日に1回、人の悪事を
あの世の天帝に伝える……という
道教の教えがあります。

これを防ぐために、60日に一度、
「庚申講」を催し、
皆で徹夜をして、
虫が体から出てあの世に行くのを防ぐ。

さらに3年間これをやったら、
記念に碑を建てるのですが、
これが「庚申塔」でした。

そこに描かれた神様が「青面金剛」ですが、
インドの古い神様に見える外観は、
もともとは「マハーカーラ」という
神様ものだとのこと。

この「マハーカーラ」が何かといえば、
ヒンズー教の主神の1人であり
「シヴァ神」が怒ったときの姿だそうです。

じつは「シヴァ神」は
日本にも定着していて、
それは七福神の1人、大黒天です。

大黒天さんといえば、打ち出の小槌を持ち、
大きな袋を抱えて……と。

「マハーカーラ」の形相とは
似ても似つかないのですが、
時と場合によっていろんな形態をとる
時間や死を司る強力な神様であるわけです。

で、この強力な神様を、
外見だけ勝手に借用してしまったのが、
「青面金剛」だそうです。

「なんか強そうだから、
三尸の虫もやっつけてくれるのではないかと」

姿は仏教のお寺にあったものからでしょうが、
イメージだけで勝手に解釈した神性が、
いつのまにか普及して
「青面金剛」という
独立した神様になってしまったようです。

こんな不敬でいいのか……と思うのですが、
民間の神様として、
あらゆる集落で「庚申塔」に
描かれていった日本独自の信仰。

らしいといえばらしいのですが、
今もちゃんと、リスペクトしておきましょう。

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