忘れてはいけない310

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311という日が近づいていますが、
日本にとって310、
つまり3月10日も忘れてはいけない日です。

何があったかといえば
1945年に「東京大空襲」があった日。

今年で78年になるそうですが、
およそ10万人の死者を出した
前代未聞の虐殺があった日です。
それを超えるのは、広島、長崎の
原爆くらいではないだろうか。

この10万という数、
今、ウクライナの戦争で犠牲になった方は
民間の方8000人以上とされますから、
それが1回の空爆でと考えると、
かなり異常な数になります。

じつはその打ち明けを見ると、
20歳未満の方が38.4パーセント。
そのうち0〜4歳の子供が死者の割合で
最も多くなっているというんですね。

なんで「子供たちばかり」と思うのですが、
アメリカ軍は下町のすぐに燃えそうな古い住宅地を
狙って爆撃しているとのこと。

そこには戦争にとられなかった女性と、
まだ疎開に出すことのできない小さな子供が
東京に残って暮らしていた
……ということなんですね。

それをやったアメリカもひどいし、
当時の考え方があったとはいえ、
子供たちや女性を先に避難させることはできなかったのか、
と思ってしまう。
太平洋上の島を奪われ、制空権を握られた時点で、
空爆は想定できたはずですからね。

じつは東京大空襲の犠牲者は10万人とされますが、
「誰がいつ、どこでお亡くなりなったか」を
照合することは最近になって始まったそうです。

それでわかった方の名前の読み上げが、
3月10日の頃には行なわれているとのこと。
敗戦した日本は、どちらかといえばこの出来事を封印し、
触らないようにしきたのでしょう。

でも、戦争で何が起こるかという検証は必要だし、
たとえば今、ちょうどウクライナでは、
攻撃が予期されそうな都市から、
子供たちを退避させる作戦が始まっているとのこと。

東京で起こったことの検証は、
そうした現代における戦争の悲劇を防ぐことに
多少なりとも役立つのではないか。

やっぱり民間人10万人が
犠牲になる可能性のある戦争状態は、
現代においては周りの国が何としても止めるべき
案件なのだと思います。
そうしたことのために、
決して起こったことを忘れてはいけないでしょうね。

写真は平和な現代の東京。
芝公園で撮った画像です!

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