
「私達は苦難によって多くを学び、
逆境によって心を強くしていくことができる」
じつは昨年も同じ言葉を紹介しました。
この言葉は、ライト兄弟のもの。
アメリカで自転車屋をしていた
ウィルバーとオーヴィルの兄弟。
彼らは1903年の12月17日に、
人類初の「有人動力飛行」に成功しました。
つまり、飛行機を発明したわけです。
17日は122年のメモリアルですね。
じつは多くの技術者がチャレンジしていた
飛行機の発明。
これを単なる自転車屋だった2人が成し遂げたのは、
圧倒的な実験飛行の回数とも言われます。
かなりとんでもない話なんですが、
彼らは1000回とも言われるほど、
「墜落」を繰り返しているんですね。
よく生きていました(苦笑)
そう、生き続けていたからこそ、
失敗するたびに
彼らは翼の形を修正し、
コンピュータでないと計算できない
精密な飛行条件に辿り着いた……。
まさに一つひとつ
「成功しないやり方」を潰していった結果、
唯一の正解を導き出していったんですね。
子供の頃、偉人伝で読んで、
憧れた2人の成功物語。
ただ、そのころは知らなかったのですが、
彼ら兄弟は飛行機の発明後、
法廷闘争に明け暮れ、
必ずしも幸せな人生を送っていません。
でも、多くの技術者が彼に憧れ、
やり方を模倣し、
飛行の技術を発展させてきました。
そんな努力の結果、
人類は世界中に移動できるようになり、
文化交流をし、
やがて宇宙まで目指すようになったわけです。
むろん戦争など、
結果的に起こったネガティブな面を数えれば
キリもありませんが、
それでも失敗を繰り返しながら、
人間は進化してきたのだと信じたい……。
まあ、厳しい時代です。
今年1年を振り返り、
「あまり、うまくいかなかったなぁ……」
という人も世には多いかもしれません。
でも、チャレンジでき、
失敗できることもまた、
私たちが持っている幸運なのかもしれません。
また一歩、成功へ近づいたと信じ、
来年もまた、頑張っていきましょう!




