革命の先の先は……?

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「灯りを消してくれ、私はもう眠い」

こちら、現在、国家を転覆しかねないデモで、
大混乱に陥っている
イランの現体制を作った革命家、
ルーホッラー・ホメイニさんの
有名な言葉ですね。

1989年、86歳で亡くなる前に
発した言葉とされています。

私が学生の頃だったでしょうか。
よくも悪くも、ニュースではよく登場し、
欧米社会のライバルのような形で
取り上げられていたと思います。

米ソが対立する世界にあって、
孤高の国みたいな感じですかね。
とはいえ国を批判する本を書いただけで
死刑を宣告されるようなところは、
子供心に怖かったですよね。

そもそも紀元前に遡る、
長い歴史をもっている国が
「イラン=ペルシャ」ですが、
他のイスラム諸国と異なる
シーア派の国になったのが、中世の頃。

イスラム圏にあっては
常に最も厳格であり、
文化的でアカデミックな国家という位置を
一貫してとってきました。

ところが戦後、イギリスやアメリカと手を組んだ
パーレヴィー王朝によって
強引な西洋化が進んだんですね。

それは伝統的な文化を破壊するだけでなく、
貧富の差を拡大し、国内の資源が外国人に
奪われるようになっていった……。

この辺は現代の日本にも通ずるかもしれないのですが、
厳格な宗教家でもあったホメイニさんが、
「もとのイランに戻ろう」と、
保守的な思想で大衆の心をつかみ、
1979年の「イラン革命」で、
現在の体制を確立したわけです。
パーレヴィー皇帝は、海外に亡命しました。

それから50年近い歳月が経ったわけですが、
世界の流れに逆らい、
イランファーストを強引に進めた結果、
どんどんイランという国は取り残されています。

それでも生き残ろうと、
ますます海外の文化を避けるようになるばかりか、
周辺の国と敵対して
ならず者国家と仲良くなり、
防衛のために核を持とうとして、
主要国からは経済制裁も受けるようになってしまった。

国民は貧乏になるばかりで、
結局は前王朝と同様、
国民の不満を買うことになっているわけです。

犠牲者がこれ以上、出ないことを望みますが、
保守的になるにしろ、グローバル化するにしろ
やはりバランスを考えなくてはいけない。

日本がそうならないことを、
心から望みますね。

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