
「ひじょうに楽観的な人が
サイエンスに向いていると思うのです。
いろいろむずかしいことがあっても
かんたんに滅入らない人、
あきらめない人。
それからプライオリティが
しっかりしていること。これは重要です」
こちらは7月11日に、
86歳で世を去ったノーベル賞科学者、
利根川進さんの言葉ですね。
夏川の拙著、
『奮い立たせてくれる科学者の言葉90』
に掲載していたものです。
1987年に
「免疫における遺伝的原理の発見」
というテーマで、
日本人初のノーベル生理学・医学賞を受賞した
利根川博士。
その研究を始めた理由というのは、
師匠であるノーベル賞科学者、
レナード・ドゥルペッコ博士に
「これは絶対に面白いよ」と
誘われたからだとこと。
「えっ面白いの?
じゃあ、やろうよ……」と。
それで最終的にはスイスの
免疫学チームに参加することになります。
その結果がノーベル賞だったのですが、
それだけに「注目を集めそう」とか
「需要がありそう」とか、
「儲かりそう」ではなく、
科学はもっと「面白いから!」を動機にして、
自分の研究に挑むべきではないかと
おっしゃっているわけですね。
これは科学に限った話ではないと思います。
ここ数年、出版事業が厳しい中で、
私も何通も何通も企画をつくりましたが、
なかなか通りません。
でも、振り返ってみれば、
「かろうじてこの分野なら売れているから」とか、
「類書にはベストセラーがあるから」とか、
売れている本の延長で企画を
作り続けているような気がします。
どうせ確率が低いなら、
もっと「面白そう」に
振り切っていいのではないか……?
考えてみれば、ヒットが出ないときや、
仕事がマンネリになったとき、
「これやれば、面白いんじゃないか?」で
強引に乗り切ってきたのが
夏川賀央ではなかったか(笑)
それで古典部門やら、新事業やら、
勉強会結成やらと、
打開策を打ち出してきたのではなかったか。
少々、原点を忘れていましたね。
もう一度「面白い」を起点に、
何かできないか……?
分野は違えど、
世を去った偉大な先人の言葉に
少し動かされました。
本当にありがとうございました!
画像は理化学研究所のHPよりです。




