謎のタヌキ橋

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画像は港区の古川にかかっている小さな橋、
といっても、あまりにも大通りから離れた
目立たない場所にあるのですが
「狸橋」とあります。

タヌキの橋、ということですね。

すぐそばに由来を示す石碑もあります。
……。
文字が風化して読めない……(苦笑)

どうせ、この地にタヌキがいたとか、
そんな話ではないのか。
だとしたらネットで調べても出て来ないだろう……。

そう思ったら、なんとwikiに記載がありました。
しかも、まったく想像しなかった由来が。

ここにはタヌキがいたわけではありませんでした。
あったのは「お蕎麦屋さん」です。

タヌキそばか……?
ひょっとしたら、その起源なのかも。

このおそば屋さんには、
馴染みのお客さんがいて、
それが小さな子供を背負った手拭をかぶっている女性。
毎度のようにお蕎麦を食べに来るのですが、
帰ったあと、代金のお金をみれば、
木の葉になっていたとのこと。

その正体はタヌキだった、ということなんですね。
ただ思いやりのあるお蕎麦屋の主人は、
わかっていてずっと親子に蕎麦を食べさせ続けた。

そんな伝説から、このお蕎麦屋さんのそばは、
いつしか「タヌキ蕎麦」と
呼ばれるようになったそうです。

非常に有名なお蕎麦屋さんで、
福沢諭吉や北里柴三郎も訪れたとか。
近くに北里研究所病院や
慶応の幼稚舎もありますからね。

今はもうなくなってしまった、このお蕎麦屋さん。
それでもタヌキの名前だけ、
橋の名前に残ったとのことです。

まるでファンタジーと歴史上の実際の人物が
一緒になったような話ですが、
その痕跡だけが
この小さな場所に名を留めているんですね。

せっかく名を留めていても、
あまりにも目立たない場所で
ほとんど人も通らなくなっているこの場所。
でも、記憶だけは忘れ去られないように
しないといけませんね。

 

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