賢者の言葉4 誰にもなれない自分になる

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「岩鬼の前に岩鬼なし!
岩鬼の後に岩鬼なし!それもそのはず岩鬼は一人!

そのあとに「花は桜木、男は岩鬼……」と続きますが、
漫画『ドカベン』に登場する異色キャラ。
岩鬼正美の名言ですね。

ちなみに21世紀になってプロでの活躍を描いた続編で、
その奥さんは「夏川夏子」という人物だったそうです。
変な親近感、知らなかった……。

『ドカベン』や『野球狂の詩』を
漫画やアニメで私が最初に観たのは、
私が小学校にすら入る前だったかもしれない。

その頃からずっと野球漫画を描き続け、
主人公キャラ達は、大人にはなっても
最後まで野球を続けてきた。

『ドカベン』が最終回を迎えたのは2018年のこと。
それから4年ですが、
作者の水島新司先生が、82歳で世を去ったそうです。
本当に素晴らしい作品を、長い間ありがとうございました。

野球選手になりたかった夢を、漫画を描くことで叶えた。
当人はそう語ってきましたが、
実際に野球を通して描いたのは、
運命と立ち向かう人間の勇気や強さだと思います。

いまでも子供の頃に読んだ
『野球狂の詩』のエピソードをいくつか覚えています。
(女性の水原勇気が活躍する話は一部でした)

たとえば子供の頃に孤児となり、
別々の家に引き取られた兄弟が2人ともプロ野球選手になり、
東のチームと西のチームでお互いに相手を知らず、
投手と打者として対決する話とか。

二軍で引退間際だった選手が、
たまたま指を骨折することで
すごい変化球を投げられるようになり、
最後まで壊れていく手で一軍の試合を投げ切る話など。

子供ごころに、「これが大人の世界なんだな」と
感動した記憶がありますね(笑)。

『ドカベン』の岩鬼正美も、
「絶対誰にも負けない」を信条としていたのに、
弁当の大きさでドカベンこと、主人公の山田太郎に負けた。
それがきっかけで、
最後まで彼の野球に対する情熱についていくことになります。

『ドカベン』は始まりも終わりも、
画像の2人の出会いの場面で結んでいるんですね。

とにかく最後まで、1つのことを極めた人生。
水島先生は、作中の登場人物にそうあって欲しかったし、
自分もそうなりたかったのでしょう。

漫画を通して受け取った思いを、
私たちも生かしていきたいですね。

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