探求に探求を重ねるから、偉大な仕事は達成される

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「学問もなしに実践に熱中する人は、
舵も羅針盤も持たずに航海する船乗りと同じだ。
どこに向かっているのかまったくわかっていない」

この言葉は、画家にして、科学者にして、
エンジニアでも、軍事顧問でもあった人物。
レオナルド・ダ・ヴィンチさんのものですね。

4月15日は、その誕生日だとのこと。
今から552年前のことですね。
イタリアのフィレンツェの近くで生まれています。

じつは画像の「ヘリコプター」を設計したということで、
今日は「ヘリコプターの日」にもなっているとか。
そういえば、今日、大阪万博で使われる
「空飛ぶ自動車」が紹介されていましたが、
なんとなく似た感じがしますよね。

いろいろ問題のある万博ですが、文句言いながらも、
あれ、乗りたいなぁ……。

ともあれ、自分の理想とする仕事のために、
探求に探求を重ねるのが、ダ・ヴィンチのやり方でした。
学ぶほどに、知識を得るほどに、
その仕事の完成度が高まっていく……。

だから「美しい人間の姿を描きたい」と思ったら、
まず正面から人を描き、
ついでいろんな角度から人を描き、
さらに手とか足とか、目とか鼻とか、
1つひとつの部位を丁寧に描き、
挙げ句、「中身はどうなっているのか……?」と
解剖までして仕組みを理解する。

そんな探求の果てに、
ダ・ヴィンチの描く絵画は生まれているわけです。

だから1つひとつの事柄について、
勉強量は膨大なものになってくる。
「そんなことやってられないでしょ」
と思うのですが、
実際、彼は膨大な量のノートを残しているわけです。
それをしたから、
あらゆる分野の専門家になっているんですね。

果たして私たちは、
そこまで「自分のやりたいこと」に対し、
マニアックな研究家になれているか。

ダ・ヴィンチの時代と異なり、
いつでも膨大な量の情報にアクセスできるのが、
私たちのメリット。

でも、その分、誰もが知識をもとに仕事をしていないし、
自分の携わっている分野に対してさえ
専門家になれていないような気はしますよね。

実際、勉強すればするほど、
自分が専門とする分野のことは面白くなっていく……。

仕事をする人間は、誰でもが研究者であり、
誰でもが作家であるべきだ……とは、
私の師匠の言葉ですが、ダ・ヴィンチさんの仕事は
そのことを思い出させてくれます。

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