53年の長い歴史に感謝

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3月5日に、この商品が発売を終了したそうです。

明治製菓の「チェルシー」ですね。
1971年からの53年の歴史ですから、
私の人生とほぼ同時期。

そういえば、長く口にすることは
なかったかもしれません。
でも、子供のころはあれだけ、
おやつにもらっていたのに……。

今日、スーパーで探してはみたのですが、
こぞって年配の方が求めたそうで、
もう手に入りはしませんでした(苦笑)
気持ちはわかりますよね。

考えてみれば、2つの味だけで、
53年も続いたのが凄いのかもしれない。
2002年には25億円の売り上げがあったそうですが、
発売から30年以上経ってのこと。

少なくとも私が出版社にいて、
世の中で本が売れていた時代は、
この「チェルシー」もちゃんと売れていたんですね。

ところが、2022年になると、
売り上げはその5分の1に減少したとか。

これ、別にチェルシーに限った話ではなく、
キャンディーの市場自体が縮小しているとのこと。
だから定番だったサクマドロップも、
世の中から姿を消しました。

縮小したのはキャンディーだけでなく、
ガムも2割くらい、市場が減少しているとのこと。

代わって「グミ」の市場が伸びているそうですが、
つまりは「硬いもの」や「噛むもの」を
口に入れるのを避け、
柔らかいものが子供たちにウケるようになっている
……ということか?

なんだか口や歯が老化している感じもするのですが、
大丈夫なんだろうか。
また、同時期に書物が読まれなくなっているのは、
相関関係があるのだろうか?

何より「1つの文化が消える」ということで、
記憶しておきたいのは「チェルシーの歌」ですよね。

外国語なまりの女の子の
「あなたにも、チェルシー、あげたい」で終わる
有名なCMソング。
私世代でなくてもお馴染みの方は多いと思いますが、
小林亜星さんの作曲だとのこと。

その歌を歌ったアーティストをご存知でしょうか?

シモンズ、ガロ、ペドロ&カプリスシャス、南沙織、
サーカス、八神純子、あみん、アグネスチャン、
ハイ・ファイ・セット、シーナ&ロケット、スピード、
ケミストリー、ELT、秦基博と。

1970年代から2010年代まで、
じつは錚々たる面々のアーティストが
この曲を歌っていたんですね。凄いことです。

こういうロングセラーって、これからの時代、
果たして生まれるのだろうか?

多様性とは言われますが、普遍的なものはあるはず。
決してあきらめてはいけない気もしますね。

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