今年もまた、この日を迎えてしまいました

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

今年もまた、この日が来てしまいましたね。
3月11日。
2011年のあの日から、もう13年になるんですね。

いつもいつも、
「どんなふうにこの日を迎えるか」が
私の指標になっていますが、満足して迎えたことは
一度もない。

むろん東京にいた私は被災者ではありませんが、
当時もすでに感じていた、出版事業の変化。
結局、しばらく続いた経済の断絶は
それに拍車をかけます。

そして自ら東北に出向き、
少しだけ現地のお手伝いをさせていただいたあとで、
私は事務所を閉じることに決め、
実家の部屋を借りて仕事の再生を図ることにしました。

ですから
「2011年以前の状態まで、再生できたかどうか」が、
私にとって311を突破する目標なのですが……。

いろいろやったんです(苦笑)

「賢者の会」を始めたり、「賢者の書店」をつくったり、
継続した人間関係に加え、素晴らしい仲間たちも大勢、
自分の人脈に加えることができました。

でも、いまだ出版が好況だった以前の時代には
まるで届かないし、
コロナ禍を越えて、最悪なほどに悪くなっている。
なかなか厳しいことですよね……。

今日、ニュースでも紹介されていました。
2011年の災害を超え、
多くの人々が国や県の補助金を受け、
ビジネスを再生しようと頑張った。

でも、多くの人が結局、うまくいかず、
倒産や撤退を余儀なくされています。

つまり、311をきっかけにして、
「私たちが望むもの」も大きく変わってしまったわけですね。
だからどんなに同じことをやっても、
お客さんは戻ってこないし、
同じように商品を買ってはくれない。

だから、私たちは
「世の中は変わってしまったんだ」
ということを理解し、
「2011年以前に戻る」のではなく、
「2024年に通用する新しいことを始める
という発想でないと、再生の土台には立てない。

といって、じゃあ何をすればいいのか?
誰もわからないから苦労している。
歯痒い思いでまた、311を迎えてしまうのですが、
本当に「不甲斐ない!」としか
言えないですよね……。

くしくも今年は能登の災害から始まりましたが、
倒壊や火災では大きな被害が出ましたが、
津波で亡くなった人はほとんどいない。
311の教訓は、
遠くでちゃんと生かされていたわけです。

そんなふうに「世の中が変わったこと」は、
マイナス面ばかりではない。
なんとか私もプラス面の中にチャンスを見つけ、
いつか大きな誇りをもって311の日を迎えたい……。

画像はまだ生きていた頃の一本松ですが、
毎年のように画像をアップしながら、
つねに思いますね。

関連記事

ページ上部へ戻る