ユダヤ人を解放したイランの王

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イスラエルとイランが、
一触即発の状態になっています……。

まあ、そもそもは、
いつ争いを終えてくれるのか
……というガザ地区の問題があるのですが、
中東で反イスラエルを抱える勢力の
パトロンのようになっているイランが、
いい格好しいで威嚇をした……。

そんな感じなのでしょうかね。
これ以上に大きな戦争にはなってほしくないと、
願うばかりです。

そんな仲の悪い、イスラエルとイランですが、
そもそも中東で支配されていたイスラエルの
ユダヤ人を解放し、
神殿を再建させたのがイランの王様だった
……というのを知っていたでしょうか?

それは紀元前550年のこと。
アケメネス朝ペルシャの、
「キュロス2世」という王様の業績。

少し前の時代まで、ユダヤには
「ユダ王国」という国があり、
エルサレムを首都にしていたんですね。

これが現在のイラクにできた
新バビロニアという軍事国家に滅ぼされ、
エルサレムの住民は皆、
この国の首都に連れて行かれてしまうんですね。
これが「バビロン捕囚」と呼ばれる事件です。

そんな新バビロニアを滅ぼし、
囚われのユダヤ人を解放したのが、
イランにできたアケメネス王朝の
キュロス大王です。

彼らはまあ当時、ある種のグローバル国家でしたから、
宗教的寛容策をとり、「ユダヤ教、いいよ!」と、
国家の再建を許可した訳ですね。
『旧約聖書』に書かれているエピソードです。

なのになぜ……ですが、
現在のイランは革命後の政府ですから、
過去の王朝時代まで否定しています。

画像はキュロス大王のお墓ですが、
かつてイランが王国だったときは、
国のシンボルにもなっていたそうですね。
歴史的な偉業を成し遂げた人物が、
あっさり国の子孫に否定されてしまうのは寂しいことです。

さらに何度も滅ぼされ、
ナチスのホロコーストを経てできた
現在のイスラエルもまた、
周辺国なんて信じていません。

だから、かつてあった平和な時代のことなど、
誰もが忘れてしまう。
それで「彼らはわかり合えない人間だ」なんて、
勝手なレッテルを貼っているわけです。

歴史を振り返れば、
答えはちゃんとどこにだって記されているのではないか。
そんなふうに側からは思えてしまいますね。

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