都内有数の古刹の意外な起源

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今日は時間があったので、
しばらくぶりにこちらに来てみました。

東京の調布にあります「深大寺」ですね。
画像は「元三大師堂」という建物です。

東京で浅草寺に次ぐ、
古くからの歴史を持っているお寺。
7世紀の作とされる、国宝の仏像もありますね。

「お蕎麦」であるとか、
あるいはゲゲゲの鬼太郎の水木しげるさんが
愛した場所として有名です。

733年に開山されたという古いお寺ですが、
その起源はじつのところ「神様」なんですね。

「深大寺」という名の由来にもなっていますが、
「深沙大王」という水神をお祀りにしたのがその始まり。
そういえばこのお寺、
大きな植物園の一部を占める形で存在していますが、
そちらは「神代植物園」と表記されます。
「深大=神代」なんですね。

不思議な伝説もあります。

この地に住んでいた「福満」という男性が、
豪族の娘と恋に落ちます。

豪族であったものですから、当然ながら父親に反対され、
娘は湖に浮かんでいた島に幽閉されます。

そこで福満は、深沙大王に祈ったのですが、
すると大きな亀が現れ、
彼を湖に浮かぶ島に連れて行ったとか。

この2人の子供が、
のちに「満功上人」というお坊さんになり、
お寺を開山したという話です。
なぜ、「そこでお寺なの?」ですよね。

このお寺に来ればわかりますが、
大きな池があり、
いたるところで水が湧き出しています。

おそらくは、もともとは
水神を祀る神殿のような場所があったのでしょうが、
朝廷がここを支配するによって
天台宗のお寺をつくったわけです。

史実では9世紀に「恵亮」という天台宗の高僧が、
この地に入ったとされています。
それから長く続くお寺になったのですね。

じつはかつては扇谷上杉氏のお城もそばにあったようで、
本当はそこに行きたかったのですが、
コロナのせいか、現在は閉鎖されていました。

ただ、東京の感染者も少なくなってきたせいか、
平日でもいまや、人で賑わうほどにはなっていますね。

気持ちのいい場所でありますので、
またぜひ、本格的に来たいものです!

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