【歴史入門】過去の間違いに目をつぶらない!

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画像はアフリカのセネガル共和国のダカール沖海岸に浮かぶ
「ゴレ島」という島。

15世紀から17世紀にかけて
アフリカからヨーロッパに連れてこられた
「奴隷貿易」の拠点になった場所だそうです。
「負の歴史を現代に伝える場所」として
世界遺産にもなっているとのことですね。

じつは3月25日は、
「奴隷および大西洋間奴隷貿易犠牲者追悼国際デー」
という長いタイトルがついた記念日だとのこと。

国連の広報センターに事務総長のメッセージがあります。

「4世紀を超える期間にわたり、
約1500万のアフリカ人が
故郷から米州へと強制連行されました」

「生き残った奴隷は売買され、すべての尊厳を剥奪され、
すべての人権を否定されました。
奴隷の子どもたちでさえ、親から引き離されて売られ、
その利益は『所有者』のものとなりました。
大西洋間奴隷貿易が極悪犯罪であり、
人類史上の汚点であることは、今も変わりません」

そうした歴史を繰り返せないように、
世界的に25日を記念日として
二度と同じことが起こらないようにしているわけですね。

アフリカから大勢の奴隷が
ヨーロッパやアメリカに連れてこられたことは
世界の歴史を大きく変えています。

おそらく彼らがいなければ、
ジャズやロックは生まれなかったでしょうし、
世界のあらゆるスポーツは
ものすごくレベルの低いものになっていたかもしれない。

だからといって、人間の売買をした歴史を
正当評価できるわけがありません。

戦争も同じですよね。
いくら正当そうな理由を並べたところで、
民間人が何十万人もいる市街に
ミサイルを何発も打ち込んでいる行為が
「正しい」わけもないわけです。

今もそうですが、歴史的に起こることには、
いろんな人のいろんな意見が世の中に湧き出てきます。

ただ、いかなる理由があろうと悪いことは悪いし、
人類はそれを起こさないための策を
永久に探らなければならない。

そのためにも歴史の「負の側面」は、
しっかり認識して後々、
情報を検証する必要があるのでしょう。

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