なぜかおシャレな「梅雨の紅葉」の秘密

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偶然、近くを歩いていて、
不思議な木を見つけました。

画像は「もみじの木」ですが、
今は6月の梅雨の時期、
青々とした葉っぱをたくわえています。

ところがなぜか一部分だけ、時間が逆回転……。
「部分紅葉」みたいな感じですよね。
緑の葉っぱに対してアクセントなっていて、
なんとなくお洒落に見えます。

でも、どうしてこういうことが
起こるのだろうか?

見上げたときは気づかなかったのですが、
写真でよく見ると、一部に紅葉がある枝は、
緑の葉っぱをつけていません。
真ん中にこんもりと赤い葉があるだけです。

おそらくこの枝は、
人間でいうところの血管が詰まり、
光合成でつくった糖分を
運搬できなくなっていると思います。
要するに「動脈硬化」みたいなことが
起こっているわけですね。

すると葉っぱは葉緑素を分解し、
代わりにアンソシアニンという抗酸化物資をつくります。
これが葉っぱを赤くする材料になるんですね。

するとお洒落に見えて、
実はこの木は成人病に悩まされている状態。
まあ植物は、一本の枝を処分することで
全体を生きながらえさせることができますから。
気にはしてなそうですけどね。

ただ、紅葉を起こすメカニズムは
実際のところまだ、
よくわかっていないそうです。

だからこの紅葉している枝、
「アンソシアニンを虫が嫌う」という性質を利用し、
夏に向けて1本だけ
「虫除けのために紅葉させる」という
説もあるそうです。
つまり、虫コナーズみたいなものですね。

なるほど、それが真実ならば、
ほかがみんな青々していて、
どう考えても弱っているようには見えないことも
納得します。
やっぱりこの赤い部分には、
何か意図がありそうにみえますものね。

でも、そうだとしたら、
なかなかすごいことを考えるものです。
やはり植物の力は侮れない。

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