次元大介の声の哲学

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「お前がどんだけ軽い銃を使おうが、
知ったこっちゃないが、
俺に言わせりゃロマンに欠けるな」

こちらルパンⅢ世の相棒、次元大介の言葉。

初代、次元大介の声を演じた
小林清志さんが7月30日に
お亡くなりになっていたそうですね。
もうすでに89歳だったとのこと。
お悔やみ申し上げます。

夕方の再放送で食い入るように観ていた
子供の頃から、大好きなアニメ。

でも、ルパン(山田隆夫さん)、
五右衛門(大塚周夫さん→井上真樹夫さん)、
銭形警部(納谷五郎さん)と、
みんないなくなっているんですね。
本当に寂しいことですが、
あの世ではオリジナルの濃いドラマが始まりそう。

表題の言葉、次元大介といえば、
使っている銃は「マグナム」です。

最強の威力があるけれど、重いから使いにくい。
「でも、それを使うからロマンなんだ」と
彼は言い放つわけです。

軽い銃を使う人間にスピードで負けたときは、
その発射された弾丸にマグナムの弾をぶち当てて、
敵を倒していました。

そんな人物の声をこだわりで演じていた
小林さん、後継にバトンを渡すときには
こんなことを言っていたそうです。

「次元はそんじょそこらの悪党とは違うぞ。
江戸のイキというもんだ。
変な話だが、次元は江戸っ子だ。
明夫ちゃん、これは難しいぞ。
雰囲気はJAZZにも似ているんだ」

明夫ちゃん、というのは、
声優の大塚明夫さんで、
初代の石川五右衛門を演じていた
大塚周夫さんの息子。

小林さんはよき先輩だった大塚周夫さんに
声優の仕事を学んだそうですが、
アニメの背景にはさらに壮大なドラマが
ずっと展開されているのですね。

そんなふうに引き続きなが永久に進化していくのが、
日本の漫画のいいところ。
原作者だって亡きあとですからね。
会社や仕事も、そうあってほしいものです。

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