間違いは是正される、それに何年かかろうとも

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「私がこの夕べの邪魔になっていないことを願います。
いつか私たちの心と認識が
愛情と寛容に出会うことを願います」

罵声を浴びせられる中で、
そんな言葉をアカデミー賞の授賞式で残した人物、
それはネイティブアメリカンの女優、
サチーン・リトルフェザーさんという方。

50年の歳月を経て、
米国の映画芸術科学アカデミーが正式な謝罪を
16日に行なったそうですね。
なんとか「愛情と寛容が出会えた」わけです。

ことの発端は、かの名優、マーロン・ブランドさんの
アカデミー主演男優賞にまつわります。
彼は有名な『ゴッドファザー』のボス役でこの受賞をします。

しかし、彼は賞を辞退しました。
それは「ハリウッドがアメリカ先住民を不当に扱っている」
という主張に基づくもの。

実際、古くからアメリカの西部劇は
侵略者である自分たちを正当化し、
インディアンを悪者に描いてきたわけです。

さらに当時、ネイティブアメリカンの聖地をめぐり、
連邦当局と地元民の争いなどもありました。
マーロン・ブランドさん自身は白人でしたが、
中流家庭の出身だったことあり、
生涯、人種問題に関わっていたんですね。

それでマーロン・ブランドさんは、
賞の受賞を拒否するだけでなく、
自分の代理として、式に友人だった
サチーン・リトルフェザーさんを出席させます。
「自分の代わりにこれを読んでくれ」と、
自分で書いた反人種差別のスピーチ原稿を
彼女に託したわけです。

結果、これが大ブーイング。
「本人が出てこい!」と大騒ぎになり、
リトルフェザーさんは最初の言葉を残して
会場を去らざるをえなくなりました。

しかし時代は変わり、今では事実に反した姿で
ネイティブアメリカンを描くことを
ハリウッドは禁じました。
『ダンス・ウィズ・ウルブス』や『レヴェナント』など、
先住民側で描けられる名作も数多く登場していますね。

それで50年を経て、ついに謝罪と和解の機会が
設けられたわけです。
何年かかっても、悪いことは悪いと
認める勇気を持ちたい。
またそんな謝罪を受け入れる、寛容さも持っていたい。

こういうことはとても重要ですよね。

 

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