「ドリフターズ」を忘れない

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「ドリフターズという言葉を
英語の辞書でひけば、
流れ者とか漂流物と書いてある。
私たちは名前通り、
漂流物のように潮の流れるままに
流されてきたのだと思う」

こちらは、いかりや長介さんの言葉。
私が作家デビューした翌年の2006年、
『成功者に学ぶ時間術』という本で
取り上げていたものですね。

元ドリフターズの1人、仲本工事さん。
交通事故で生死の境をさまよっていましたが、
19日の夜に81歳の人生を閉じられたそうです。
本当に残念なことでした。

コロナで亡くなった志村けんさんに続く形。
残っているのは加藤茶さんと、
高木ブーさんのみになってしまいましたね。

その昔の私の本では、
リーダーだったいかりやさんが、
ドリフターズを結成したときのエピソードを
紹介しています。

そもそも音楽+コントの
コミックバンドとしてデビューしたドリフターズの面々。
ただ、デビューしてすぐにメンバーの大半が辞めてしまい、
マネジメントには苦労していました。

残っていたのは、音楽もギャグも、
ほとんど素人のような人間ばかり。
仲本工事さんも、加藤茶さんも、高木ブーさんも
その中にいたのですが、
いかりやさんは素人集団に、
「キャラ付け」をすることで
なんとかやっていこうと考えます。
(志村けんさんの加入はその後)

それで当時、「かわいい」と
人気のあった加藤さんが、いじめられ役。
コワモテの自分が鬼上司のようになり、
そのイエスマンに、ひょうひょうとした仲本さん。
高木ブーさんは、何も考えていない……と。

考えてみれば、そのときに作ったキャラのまま。
いかりやさんがいなくなり、
コント番組もなくなり、
ドリフターズを見たことのない世代が大半になっても、
彼らは変わらず、そのままのキャラで
存在し続けたんですね。

やはり、一世を風靡した彼らを
忘れてはいけないのだろう……。
懐かしいテレビでも見たくなります。

画像は2013年に発売されたDVDのカバー。
明らかに合成ですが(笑)、
今、「絶対にムリ!」ということを
ドリフはやり続けていましたね。すごいなあ。

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