最高に格好よかった「北条政子」の言葉

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今日は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の話ですが、
最終回を前にして、ついに歴史上有名な
「大演説」の回になりました。

尼将軍・北条政子が、
東国の武士たちに後鳥羽上皇との対決を決断させた言葉。
小池栄子さん、これは格好よかったですよね。

歴史上、知られている北条政子の言葉は、
次のようなものであったとされます。

「皆、心を1つにして聞きなさい。
これは私の最後の言葉です」

『右大将・頼朝様は、関東に幕府を置いて以後、
皆の地位を上げ、皆の俸禄を増やしてきました。
その恩は山々よりも高く、海よりも深いはずですが、
そのことを皆、忘れてはいませんか?」

「いま、京の逆臣の言葉に騙され、
上皇様は我らを不義とする宣言を発しました。
もしあなたたちが誇りを重んじるのなら、
京にはびこる逆賊を直ちに討ち、
3代の将軍が守ってきたこの鎌倉の潔白を証明しましょう。
しかし上皇様のところに行きたいという者がいれば、
私は涙をもって、その者を快く送り出します。
遠慮なく申しなさい」

「政子本人がこの演説をした」という
記録がある一方で、
『吾妻鏡』では、安達景盛に代読させたとあります。

だから実際に演説がされたのかどうかは不明ですが、
この演説がなかったら
鎌倉時代はこのとき滅んでいたかもしれない
運命の瞬間でした。

以後、歴史上で政子さんが、
「朝廷に叛いた悪女」という
評価を受けることにもなっていますから、
実際に大演説はあったかもしれませんね。

何より結果的に手を血に染めてきた義時が、
この姉の言葉をもって
「やっと救われた」という涙の表情を浮かべるのは
感動的でした。

やはり大切なのは「思い」ですよね。

私が現代語訳した
『貞観政要』をバイブルにしていたという
北条政子さん。
この本でリーダーに最も大切されるのは、
部下を、仲間を、組織を「大切にする」という
非常にシンプルなことです。

最後まで仲間を信頼できなかった義時に対し、
政子さんはそんな弟に対してでも
「仲間を助けるために戦わないやつはいない」
という姿勢を貫きました。

身近な人を大切にできているか。
その人を思い、助けようとしているか。
この単純なことが、
強い組織を作っていくわけですね。

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