戦争を終わらせられるものは「創造力」か?

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2022年も、あとわずかになってきました。

私はなんとか予定した仕事はこなせたのですが、
掃除とかどうしようか……と。
少し悩んでいるところですね。

あまりにもいろんなことがあった2022年です。
世界的に大きかったのは2月に始まった
ウクライナでの戦争。
私の仕事でも大きかったのは、その関連で
200年前の古典。
クラウゼヴィッツの『戦争論』の現代語訳に
かかわれたことでしょう。

日本ではあまり読まれない古典ですが、
大戦の頃の帝国主義的な戦術論や
冷戦下の代理戦争的な理屈で戦争を説く人が
ことごとく状況を見誤る中で、
ウクライナはひたすら
この19世紀の古典が説く戦い方でほぼ1年
持ち堪えてきたようなところがあります。

まずは徹底的に防御に専念し、
その過程で協力者を募り、国内の士気を高めていく。
情報戦では絶対に優位に立ち、
「こっちを狙うよ」と思わせながら、
迂回して敵の弱い部分を突いていく。
それでスキができた瞬間、
敵後方への攻撃を行なって焦りを誘う。

よくよく考えると、
実は『戦争論』で述べられている、
弱者側の戦い方そのまま、なんですね。
このことはもっと注目されていいのではないか。

では、戦争の状況は、どう読めるか?
『戦争論』の記述と照らし合わせると、
次のようなことが言えそうです。

・戦闘力の損失
……防御側の損失は想定内
・生命を持たないものの損失
……インフラ破壊によりロシア優位
・領土資源の損失
……領土回復が進行中でウクライナ優位
・経済資源の損失
……国際支援によりウクライナ優位
・組織系統の破壊
・敵の同盟者の裏切り
・兵士の士気
……いずれもまだウクライナが優位になっているか

ただ、ロシアには核兵器もあるし、
国際支援だけで成り立っているのが
現状のウクライナであることに変わりません。
この『戦争論』から、

「戦争の終わらせ方」は読むことができるのか?

簡単にいかない……と言うのも、
そもそも19世紀以前は、
「30年戦争」とか「100年戦争」とか
「戦争がなかなか終わらない」のは常識だったのです。
その点は現代、武器の威力も異なれば、
国際的なパワーバランスも異なります。

1つ光を見出すとすれば、
「創造力」ではないかと思います。

『戦争論』の中で私が一番好きな言葉、
それは「勇敢さとは、創造力だ」というもの。

現代の戦争で勝つのはおそらく、
「よりたくさんのことを考えた側」ではないか
という気がします。

今の時代は解決策のあり方も、いままでとは違う。
世界のさまざまな知恵を総合し、
2023年のできるだけ早くに
この戦争も終わってほしいものです。

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