なぜ八王子で「あんみつ」が作られるの?

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2月16日は「かんてんの日」なのだそうですが、
たまたま偶然、こんなものを食べてしまった!

創業は97年ですかね。
八王子の「むつみ」の、
国産天草100パーセントあんみつ。

いや、この袋のインパクトで、
つい手にとってしまいます。

中を開ければ、
本当に「かんてんと蜜とあんこだけ」という感じで、
シンプルだけど、そりゃあ美味しいですよね。
古きよき日本の味です。

八王子というのは、
「かんてん」の産地なのだそうですね。
だからあんみつを売るお店ができた。
かんてんは「食物繊維を多く含む」ということで、
最近はダイエット食にも取り上げられます。

その「かんてん」の材料、何かといえば、
「天草」という海藻なんですね。
検索すると、
まるで透明な寒天からは想像できない。
抜け毛の塊みたいな、怪しい植物が出てきます。

この海藻の煮汁から
「かんてん」は作られるのですが、
ちょっと待てよ!

山の中にある八王子、
他のかんてんの産地を見ても、
長野だったり岐阜だったりするのですが、
いずれも海のない場所です。

なぜそれが「かんてん」の産地になるのか?

これは「かんてん=寒天」の、
字がヒントになります。

つまり、「寒い、天草」ということ。
煮汁になった天草を
「凍らせて乾燥させる」というのが、
かんてんの作り方なんですね。
だから寒い山の上での製造になります。
(今はそういう製法も少なくなったようですが)

ちなみに凍らさずに作ったのが、
夏の「ところてん」です。
だからちょっとだけ、
こちらには磯の香りがありますね。
それで甘くして食べるより、
酢醤油や辛子をかけるわけです。

ちなみに「かんてんの日」は、
たまたまテレビで紹介されたとかで、
制定理由は特にないのこと。

一年中いつでもいいのではないか。
まあ、個人的にはあんみつに、
黒豆とかみかんの缶詰とかが
入ってほしくはありましたね。

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