人の恋路に命をかける〜聖バレンタインの伝説

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2月14日のバレンタインデー、
まあ、あまり縁のある日ではありませんが、
そもそもこの日が
「聖バレンタインさんの命日」だということを
知っていたでしょうか?

ローマ読みでは
「ヴァレンティヌスさん」になりますが、
キリスト教の聖人に数えられる人です。

「NationalGeographic」によると、
世界には「ヴァレンティヌスさんのお墓」が
12ヶ所存在するそうです……。

それぞれ心臓だったり、
頭骨だったりを保管している……と
主張しているのですが(苦笑)、
日本では源義経のような感じか。
それだけ実は著名な人物であり、
死に際に謎も残っているということですね。

実際、歴史上、ヴァレンティヌスと称した司祭が
3人ほどいるらしい。
それぞれの功績を合成しているようで、
だから彼の正体はわかりにくくなっているようです。

でも、オリジナルは、
3世紀のローマに生きたキリスト教の司祭。
このころ、ローマ皇帝は、
キリスト教を危険視していました。

この皇帝、クラウディウス2世は軍人出身で、
侵入してきたゲルマン人との戦争の真っ最中でした。
頭を悩ましているのは、
最近のローマの若い兵士の弱体化です。

そこで彼は「戦いに集中しろ!」ということで、
兵士たちの結婚を禁止します。
ただでさえ生きて帰れるかわからない蛮族の戦いで、
若いカップルはこれ、絶望的な思いになりますね。

そんな中、ヴァレンティヌスさんは司祭として、
皇帝の命令に反し、
結婚式を執り行なったんです。
人の幸せが、戦争なんかで引き裂かれてはいけない
……という思いだったのでしょう。

で、皇帝はこのヴァレンティヌスを逮捕。
キリスト教嫌いだったこともあって、
反逆罪で斬首刑に処することになりました。

処刑されるまで、彼は牢獄の中で、
看守たちにまで「幸せになる生き方」を
説いていたといいます。

そんな利他の精神によって、
彼は死後、1700年以上も
世界のカップルに影響を及ぼしているわけです。
それはそれで素晴らしい功績ですよね。

人のために命をかけられる人は、
永遠に称えられるのだ……ということです。

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