守りたい「生き抜く力」

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このところ世界を驚かせているのは、
ジャングルの中で40日間、生き抜いた
4人の子供たちですね。

南米のコロンビアで
乗っていた飛行機が墜落。
頭から落ちたためパイロットたちは死亡、
怪我をした母親もしばらくして亡くなります。

残ったのは、13歳、9歳、4歳、1歳という
子供たちのみですが、
お姉ちゃんのリーダーシップの下、皆で助け合い、
軍が救助されるまでの40日間、
生き抜いて皆が生存したそうです。
すごいですよね。この子たち、ホント!

そんなこと普通はできないのですが、
可能だったのは、
彼らはコロンビアのジャングルで普段から生きている
先住民族「ウィトト」の子供たちだったようです。

日本ではwikiですら紹介されていない
森の人々ですが、
基本、キャッサバなどで生計を立てている人たち。

子どもたちも早くから食べものの取り方を学び、
天然に生えている
マンゴーやバナナなどの果物の取り方や、
狩りの仕方を10歳までに学ぶそうです。

とくに男の子は10歳でもう
大人扱いされるそうですから、
9歳の男の子などは十分な戦力だったのかもしれない。

にしても野獣もいれば、蛇もいれば、
危険な虫や感染症も存在する過酷な自然の中です。
そんなかで赤ちゃんの子を守りながら、
知識を総動員して生き抜いてきた。
メンタルもかなり強かったし、
どんなふうに皆で希望を繋いだのか
知りたいところですよね。

このニュースを私たちが聞いたとき、
考えなければならないのは、
先住民族が置かれた環境です。

一時は100の村、32 の種族に
5万人を擁していたというウィトト族ですが、
今は7000人以下だという。

もちろん都会に出て行った人も多いのでしょうが、
文明化に加え、貧困や迫害、
それに武装勢力やマフィアなどが
ジャングルに勢力を伸ばしてきた影響があります。
コロナ禍ではアマゾンの先住民たちの、
壊滅まで心配されていたくらいでした。

現に、この4人の子たちも、
武装勢力の攻撃から逃げるため、父親の手配の下、
故郷の森を出たところだったようですが、
じつはサバイバルしていなくたって
生きるか死ぬかの困難な状況にいることは
変わらない環境下にあったわけですね。

でも、彼らの生き抜く知恵を見るに、
私たち都市生活に慣れた人間が、
「本来、学ばなければいけないこと」を
彼らは子供の頃から身につけているような気もします。

リスペクトする気持ちをもって
彼らの文化を守り抜くことも、
この機会をきっかけに、
より私たちは考えなければいけないですね!

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